ボザール・ミュー 米田民穂個展『猫 or 猫?』に行って来ました

11/29/2007

11月24日、銀座で急遽、2箇所、個展巡りをしてきました。
調度3連休ということで、人出も多く賑やか通り越してごった煮。
早々とクリスマスツリーが飾られ、華やかな電飾がきらびやかでした。
そんな中、ひときわ目立っていたのは、こちら。

思わず、ゼロが何個あるか数えちゃいました!2億のサンタクロースです!
まっきんきんです!警備員さんがいたので、「写真撮っていいですか?」
とお聞きすると、「いいですよ」とにっこり。カメラバックからカメラを取り出そうと
しゃがんでいたら、携帯のカメラで2人で並んで撮るカップルが、
あとからあとからやってきて、だいぶ待機させられました(苦笑)。

う~ん。神々しい!思わず拝みたくなります。この翌日、テレビのニュースにも
登場したようです!その他、目立ってたツリーは、こんなかんじ。
皆さん、いっしょうけんめい携帯のカメラで撮ってました。

さてさて。この日、先に今日が最終日の
純画廊さんでの水口かよこさんの木版画展を5時まで見に行き、
こちらのレポートは12月26日にUPしました。
そのあと、ボザール・ミューさんで初日で7時までの、
米田民穂さんの個展『猫 or 猫?』にお邪魔してきました。
とにかく、前も迷子になったんですけど、今回も見つからなくて大変でした。
1丁目から8丁目まで、ぐるぐる回ってしまい、間に合わないかと思いました;。
自分の方向音痴に呆れます。足が棒になりました・・・・・。

ドタバタと突然行ってしまいましたが、ボザール・ミューの宮地さんには
美味しいお茶とお菓子を、いただきました。おかげで、ひと息つけて、
落ち着いてみることができました。どうもありがとうございました*

米田民穂(マイタタミホ)さん。DMを見て初めて知った作家さんです。
DMの絵に凄くひかれて、気になってしょうがなかったんです。
初日だった事もあり、お客様も多くて大盛況でした。

この下のオレンジの額の絵は、ほとんど完売でした。初日なのに?!と
驚きましたが、確かに可愛いので、納得です。

この、キーホルダーとストラップも大人気でした。
わたしも買おうか散々迷いました!

こういう、マスコットグッズがあるのも、可愛いですね~。

う~ん。こういう、さらっとした感じって好きです。一部だけ、
ほんのりと色が付いてるんですよ。そこがたまらなく素敵です。

ああ、わたしが写りこんでしまってますね、ごめんなさい。
でもどうしても、ここの3枚並んでる絵は、気に入ってるので。
この絵も、そのままワインのラベルにしたいですね~。

この3枚は、ほんと、外国のワインのラベルにしたい。
小さな立ち飲みバー(?)に飾ってあってもかっこいいですね*
あと、この絵柄のTシャツか、めがね拭きがあったら、買いたいな~*

さあ☆きました。初めて拝見しました、米田さんの猫ちゃん。
この2匹の猫とうさぎと犬が主要キャラクターなのでしょうか。
思わず、ふふっと笑ってしまいます。この視覚のループがたまりません。
こういうの弱いんです。真ん中の、猫ちゃんの顔を見て、
右の柱に隠れているうさぎさんに目が行き、アーチ型の窓に白い雲を見て、
左の柱の猫ちゃん、最後にワンちゃんの大きな水玉。そしてまた白い猫ちゃん
→うさぎ→とエンドレスですよ!もう初っ端から捕まってる感ありありですね!
壁の色も好きだし。嬉しくてたまりません。

永遠のテーマ。ブランコ。しかも黄色いお花を持ってますよ!
可愛すぎます~~!なんともいえない翠色の空に白い雲。
まんまと、わたしの「ツボ」にはまっております。口の部分の、
鼻の脇の茶色の小さい丸い柄のところが、こ憎たらしい!触りたい*

無表情です。そこがまたいいです。顔はこっち向いてますが、ブランコは
動いているんですよね。青いお花を手に持っていますよ。可愛いなあ~。
こちらにも、白い雲。なんか、この猫ちゃんは、チョコ色で美味しそうだな。
つまみたくなっちゃう。しゃー!!って、ひっかかれるかな*

たんぽぽですよ~。綿毛をふーっ。もう子供時代にタイムスリップ。
郷愁とほのぼの感にひたりながら、この猫ちゃん2人は、この表情。
そこがたまらんのですね。絵の部分が丸いのって、おもしろいですね。
なんとなく、綿毛がどんどん上に行ってる感じがします。
そして、やはり、ここでも、雲に目が行ってしまうのです。

うわ~っ。かっこいいです!思わず、
西部劇スタイルしてもらいたくなっちゃいました。
壁がオレンジ色なのがたまりません。文字が扇形で、白い☆があって。
ドアにもたれる2人の上に小さな小窓。青い空と白い雲。
なんなんでしょうね。全然知らないで来たのに、自分の好きなポイントが
そこここにある絵を見ることができるって、わたし、ラッキーですね*

この絵も、妙にひかれます。黒い井戸?かなにかに自分が落っこちて
上から猫ちゃんに見られてる感じがします。3匹の位置から絶妙に見える
青い空と白い雲。あああ~なんか、自分が細部フェチになった気分です。
こんなものの見方でいいんでしょうか。段々不安になってきました。
でもね、だけどね、好きなんです。たまらないのです。

額に入って販売されていた絵で、この2つでとても悩みました。
左はもろ、わたしの好み。黒猫や、黒い模様の猫が好きなのと、
やはり青い空と白い雲のセットときたら、フルコースですよ!
でもね。右の黒猫ちゃんは、最初に見てひとめぼれ。
なんとなく、勝手に自分を重ねてしまいました。
わたしは、すごく守られていて、大事に大事にしてもらってきて。
とうとう背負っていたものも引きずっていたものもなくなったので。
ひとりでこれから、ほんとにこれからが、わたし自身の正念場で、
襟を正して、身支度整えてっていう心境だったのです。
コートが渋い緑色で好きな色だったこともあり。
なにより、黒猫ちゃんの目の輝き。それで、右の絵を購入しました。
今日という日に、ボザール・ミューさんに来れたこと。
米田さんの絵を見て思ったこと。わたしの状況。
それらすべての、記念ですね。忘れることはないでしょう。

こちらの絵が、DMに使われていた絵です。これを見て
「なんだなんだ、どんな絵なんだろう?」と気になってしまったのです。
実際に、見れば見るほど・・・・かわいいです。めんこいです。
なでくりまわしたくなります。ちょっと出てる手がまた非常に罪*
そういえば、どの絵も、額がいつもちょっと変わってますよね。
立体的っていうんでしょうか。

この絵を見たとき、ほんとに「うわー」と言ってしまいました。
かわいい!!!尻尾に青い蝶々ですよ。頭の中で「どんだけ~!」が
ぐるぐるです。(どれだけわたしの好きなものが登場するんだろう。
どれもこれも好きな絵だよ~という意味)このレンガ?の上にいるような
感じも素敵だし、なにやら文字が書いてあるのも素敵。
人にこびることなく、あてにすることもなく、自由気ままを謳歌する猫。
撫でたくて鼻息荒く、寄ってくる人間に「仕方ないから、触らしてやっか」
と流し目をする、懐の大きな、太っ腹な猫ちゃんでしょうか。
ほんと、このまま、そっくりお持ち帰りしたかった・・・。
見ることができて、ありがたやです。来てよかった♪

最後に、米田さんは、御本を出されているようです。こちらは、
絵本『ウサギの本/松浦寿輝:文』 『屋根裏のマコリン』

こちらが、一ヶ月前に出たばかりの新刊。
『ノボッチと木』 と 『峠の天使』
(文/伊集院静 絵/米田民穂)アシェット婦人画報社

伊集院静さんの文章って凄いなー!とびっくり。
中を見ると、絵本なので絵が全体を占めています。

「お話しに合わせて、イメージで描きました。
 すごくやさしい絵を描きたくて。見てくださった皆さんが
 やさしい気持ちになってくれたらいいなと思って描きました」
と米田さん。

「自分の絵だったら、自分の好きなように描けばいいけど、
 この絵本のお仕事は、自分に無いものを引き出さないといけない。
 眠っていたものを覚醒させる。自分ひとりではできない、
 人との仕事だからこそ、知らない自分が引き出されていくのが、
 楽しかったです」

そうお話し下さった米田さん。とても爽やかな笑顔で、
聞いてて、こちらも嬉しくなってきました。

こちらは、絵本用に描かれた原画。
ほう~っと息を吐きたくなるような、長閑さです。

うわあ。赤ちゃんですよ。小さな命の誕生です。
わたしは子供の頃、飼っていた犬のお産を見たことがあります。
わたしの母は、北海道出身で、子供の頃、飼っていた馬の出産を
見てきたそうです。そして、子供のわたしに、飼い犬の出産を
見るように声をかけてきたのです。母親と一緒になって、初めて見た、
動物の出産シーン。怖いこともなく、気持ち悪いこともなく、
子犬は懸命に生まれてきて、必死にお乳に向ってはいつくばって、
もぎゅもぎゅと動きます。母犬は、一匹一匹丁寧になめてあげてた。
その光景を思い出しました。子供ながらに、命の素晴らしさを知りました。
無事に生まれてきてくれてありがとうって思えました。
その後、大人になって、妹が子供を無事に出産したとき、
生まれてきてくれた小さな姪っ子に、感謝と感激でいっぱいになりました。
動物も、人も、命のぬくもり、重みは同じです。尊いものなのです。
けれど、いつか必ず、終わりを迎えるときが来ます。
さようならのとき。生まれてきてくれた時のことや、
出会った頃のことを思い出して、今までどうもありがとう。
ほんとうに楽しかった。あなたのことが大好きだった。
宝物の思い出がいっぱいで、嬉しいことがたくさんあった。
悲しいけど、悲しくないよ。だって、ありがとうがいっぱいだから。
またきっと、出会いましょう。そのときを、楽しみに待っています。
そんなふうに、お見送りできたらいいなと。
そんなふうに、日々、一瞬一瞬、接していけたらと思いました。

短い時間でしたが、米田さんご本人様とお会いすることが出来て
とても嬉しかったです。これからも、ご活躍、楽しみにしています。
どうもありがとうございました!

●米田 民穂(マイタタミホ)
1962年青森県生まれ。武蔵野美術大学卒業。
1988年から10年間バルセロナ、パリで制作活動。
主な絵本
『ウサギの本(文/松浦寿輝)』(新書館)
『屋根裏のマコリン』(新書館)
『ノボッチと木/伊集院静:文』(アシェット婦人画報社)
『峠の天使/伊集院静:文』(アシェット婦人画報社)など。
ブログ「どら猫NOTE」 http://doralife.exblog.jp/


●ボザール・ミュー
http://home.catv.ne.jp/hh/mieux/
  東京都中央区銀座7-5-15 銀座蒲田ビル4F
  画廊事務所 03-3571-0946
  JR・地下鉄新橋駅、地下鉄銀座駅B6出口よりともに徒歩約5分



ガラスアート堅香子さんの体験教室に参加してきました☆

11/23/2007

11月10日、世田谷のガラスアート堅香子さんで、お友達の
イラストレーター、板谷雪枝さんと、体験教室に参加してきました!

板谷さんとは、昨年、飛び入りで、
高円寺の蜻蛉玉ばぶるすさんで蜻蛉玉制作体験をしたことがあり、
当時、カメラを持っておらず、取材もしていなかったので
いってきた日記に書いただけでしたが、あの興奮と感動を
また板谷さんと味わえると思うと、楽しみでたまりません♪

ガラスアート堅香子さんは、5日の月曜日に、
「第3回あかり展」の取材をさせて頂いたばかり。
今回も取材ということで2人分、無料で体験させて頂きました。
ありがとうございます!

板谷さんも、お店に一歩入った途端、「綺麗~!」とうっとりされてました。
5日に来た時は無かった、サンタさんが登場してました。
「サンタだから、3体あるの」と笑う講師の倉部信之さん。
もう1体は写真撮りそびれました。行ったら、是非探してみて下さいね。

こちら、できたてのほやほやの新作だそうです!
眩しい夕日のような赤色。エンドレスに眺めていたくなります。

さてさて、倉部さんがお茶をいれてくださいました。
「サンドブラスト技法の彫刻ガラス体験教室」
はじまりはじまりで~す☆

今回、星型のプレートが用意されていました。
お星さま、大好きなので、嬉しいです~♪
写真のように、絵柄の中を彫るか外を彫るかで
こんなにも出来上がり方が違うんですね。素敵ですよ~。

---- 1、下絵のトレース ----

まず、星型のプレートに、絵を写すために、一番最初に、
シールになってる紙に、絵を書き写すことからはじめます。

倉部さんから、ご用意頂いてる、お花の絵(随分、難しそうですが・・・)を、
間にカーボン紙を挟んで、上の部分だけ、セロテープで固定。
これは、ちゃんと書き写せてるか確認しやすくするためです。

倉部さんから、「できるだけ太く写してくださいね」
「ラインごとに区切らないで、なるべく流れるように一気に写してください」
と言われました。
この書き写す時間はとっても楽しかったですよ!
一定の力をこめて、黙々と、ひたすら鉛筆で描きなぞってゆく。
お店には音楽が流れていて、たまに小鳥のさえずりが聞こえて。
こういうのって楽しいね~♪と、板谷さんと有意義な時間を満喫。

できました!ここからが、山場です。

----2、 下絵のマスキング ----

絵を描き写したこの紙は、中に特殊なのりがついていて、
はがしやすくなっています。

この絵柄を、プレートにどう載せるかを、あたりをつけます。
どんな角度にしようかイメージを膨らませます。

「星型のお皿に、このシールを貼るのは、貼りにくいですね?
 テクニックを使いましょう。おおよそのところで、好きなところ、
 お尻を設定して、中心から空気を抜くように、全体的に貼り付けていきます。
 はしの部分は、少し折りながら、絵柄に沿って、貼ります。
 空気が入らないように、切り込みなどもいれていきます」

えー、倉部さん、さらっとお話しされながら、みるみるうちに
くきっくきっと折って切って、くっついていきました。
倉部さんの手指は魔法みたいです。そうなるのが自然のようです。
いとも簡単に違和感無くされたので、凄~く、お茶の子さいさいに
できそうに見えるのですが・・・。ちてなのは、お手本に全部、
倉部さんにやって頂いたので、板谷さんはどうでしょう。

おっ。さっくり切りこみ。思い切りがいいですね。

おじょうず~☆

さすが、普段からフェルトやいろいろ創ってらっしゃるだけあって
カッターさばきも怖れがないですね。

板谷さん、なんなくクリア。お見事!

たぶん、ちてなはこの第一関門でこけそうだな~(><)

---- 3、カッティング ----

いよいよ、カッターで絵に沿って切ってゆきます。
切った部分は、シールを剥がすように、そっととってゆきます。
まずは、お花のがく、くきの部分から。

倉部さんは、大きな手なのに、すっすっとスムーズに切り込んでいきます。
カッターの刃が刃物ということを忘れてしまうほど、柔軟に流れる刃先。
息を飲んで、見惚れてしまいます。これ、わたしにできるのかしら・・・・。

「大きく太めに線の内側を切りましょう。
 背骨に沿って、常に細く残すように。
 どんどんやってみて下さい。
 人生と一緒でやりなおしがききますから。
 切り残しがあって太ければ、細くすればいい。
 切り過ぎてしまって細ければ、戻せばいい」

倉部さんは、切った絵のパーツを、ちゃんと残していました。
人生と一緒でやりなおしが聞く。思わず、笑みがこぼれ感動*

「カッターはたてない。押すのではなく、引きます。
 カッターを対象から離さない。離すとぎざぎざになってしまいます。
 一気に引きましょう。ナイフで絵を描くように」

光の下で、星型のお皿に吸い付いてるみたいに、
カッターの刃が流れて紙を切ってゆきます。
あまりに綺麗で、ずっと見ていたかったです。
しばしまったり眺めつつ、時に急ぎ写真を撮りながら、
でもこれを、自分がやるのよねとドキドキ・・・。
はい、第二関門です。案の定、普段カッターを使い慣れてないので、
がちがちに力が入ってしまい、刃先が進まない進まない!
あんなに、軽々とやっているように見えたのに、全然切れなかったです。
おっかな、びっくり、おそるおそる。
時に、びち!っと切りすぎて、ぎゃー!!ハラハラもしましたが、
たまにすんなり切れたときは、めちゃくちゃ嬉しかったです。
たぶん、カッターが手の一部になるくらい以心伝心で一体になることが
重要なポイントだと感じました。その次に、力の入れるところ、抜くところ、
止めどころですかね。具合と加減は人それぞれなので、
自分なりに感じて失敗して学んで習得していくしかなさそうです。
ちてなは、最後まで、カッターさまを動かすのに苦労しっぱなし。
あまりの、ちてなの危なっかしさに、倉部さんも

「普段、包丁使って料理しないの?」
「・・・しません」
「え?!しないの?!」
「はい。身内が用意してくれるので・・・(段々小声)」
笑って流して下さいましたが、自分で言っておきながら
小さい頃からのツケが今ここにきてるよーと苦笑い大汗です。

全国の赤ちゃん、小さなお子さんを育児中のお母様。
包丁とカッターは、小さい頃から積極的に一緒に使いましょう!
でないと、ちてなみたいなのが、増えてしまいます!
(って、ちてなが言うな☆と言われそうですが。しみじみ。。)

ちてなが悪戦苦闘してるころ、板谷さんは随分進んでました!
さすが、お上手ですね~!慌てて写真撮りました。終っちゃいそう*
途中、2人とも、1回刃先を変えました。
倉部さんが「あ~これじゃもう切れないね」と気づいて下さったのです。
特にわたしなどは、力の加減がわかってないので、
必要以上に刃に力をこめてたのかもしれません。
そういえば「刃だけで切ろうとしないで、全体で切るイメージで」
と言われてたのを思い出しました。

---- 4、テーピング ----

切り終わった後は、白いテープで、絵以外のガラス部分を隠していきます。
この次、ブラスト機で砂をあてていくので、その砂があたらないように
するためです。はしなどは、テープを三角などに切って、隠していきます。

板谷さん、順調です。この作業は、配送・運搬等の梱包作業を
普段からやってる方には楽勝かも知れません。
ガムテープでびびび!っとぴっちり空気を入れずに
くっつけていくのに、なんだか似てるように感じました。

はい!ばっちりですね。最後に、いよいよブラスト機に投入です♪

---- 5、ブラスト加工 ----

倉部さんから、説明を受けます。
「この機械の中で、空気の力で砂をぶつけ、ガラスを彫り込んでいく。
 中をくりぬいて砂を埋めてゆきます。
 右手にピストルみたいな噴射機、左手にプレートを持ち、
 手のひらは真っ直ぐ、90度。寝かせない。等間隔に垂直にたてます。
 足元のペダルを自分で踏むと、砂が吹き付けられます。
 近づけていくと、熱くなります。絶対自分に向けないで下さい」

「まず5cmくらいに近づけ、めしべを狙います。
 1年玉くらいに、小さく丸く輪を描く、円を描くようにあてます。
 深く彫りたい所は、もう少し近づいて」

「次に、全体的に、同じ距離で柔らかく、そっとあててゆきます」

わたしも、板谷さんも、横から倉部さんに指示を頂きながらやったのですが、
「夢中」でございまして、当事者自身は、砂を吹き付けて、
どう変化していってるのか、よく区別がつかず、
これでいいのかな?と思いながら、言われるがままでした。
でも、この写真を見ると、確実に違いますね!

終ったら、テープをぐるぐるとってゆきます。2人して、わくわく☆

---- 6、 完成☆ ----

完成です~♪やった~♪正味、2時間半くらいだったでしょうか?

はい、板谷さんの作品です!きれいですね~*
力強く、存在感ありますね~!今咲いたよ♪って声が聞こえそうです。

はい、ちてなのです。ほっとんど、倉部さんに切って頂いたので、
線が細いのです。でもちてながやった部分は、ざっくりぱっくり、
かくかくぎくしゃく。はっはっは*お恥ずかしいです。
でもそこがまた面白くて。いい思い出になりました!

ちなみに、この2つを重ねると、入れ物にもなるんですね!
これには、2人して大感激でした*しかも、下にずっとひいていた、
青い布、一緒に包んでお持ち帰りしてくださいと言われました。
至れり尽くせりで嬉しいです~*ありがとうございます!

体験教室で実際作ってみて、大変さと難しさと楽しさが
少しわかったような気がします。おのずと、
作品を見るときの見方が最初の時と違ってきますねえ。

「お茶を飲みながら、ゆっくりやってください」
と言われましたが、無我夢中であっというまの時間でした。
板谷さんとも、いつか、お互いのオリジナルキャラクターで
なにか作りたいね~♪と大満足でした。

最後に、倉部さんから、
「今回使ったこの花は、『れんぎょう』という花です。
 細い枝に、小さくて、いっぱい咲いているのですが、
 その中から、この一部分を、デザインとして使いました」

早春に咲く、黄色のお花だそうです。気がつかずに
普段目にしていそうです。花言葉は「希望」「集中力」。
まさに・・・この体験教室レポートにふさわしかったのですね!

板谷さんと一緒に、貴重な体験ができて、
とっても楽しくて、有意義で嬉しい1日になりました。

ガラスアート堅香子の倉部信之さん、
このたびは、どうもありがとうございました!!

ガラスアート堅香子さんでは、優雅にガラス彫刻を楽しめる、
サンドブラスト教室を開講されています。
基礎課程と研究過程の2コースございます。
体験教室は、毎月第3日曜日10時より開催。
お問い合わせは、下記からどうぞ。

ガラスアート堅香子
http://katakago.bine.jp/
東京都世田谷区中町1-14-14 エメラルドハイツ101 
東急大井町線等々力駅よりゴルフ橋を渡り、徒歩約2分。
Tel 03-5752-5251 10~17時 水曜定休
詳しい地図はこちら ↓
http://katakago.bine.jp/index2.html

●ガラスアート堅香子さんの「あかり展」の取材レポート
http://report.craft-en.com/2007/11/post_260c.html

●イラストレーター 板谷雪枝さんのサイト
わんたくんのアトリエ



ガラスアート堅香子さん「あかり展」に行ってきました

11/16/2007

11月5日(月)、世田谷のガラスアート堅香子さんで開催された
第三回「あかり展」に行ってきました。

ガラス…箱根で美術館で見たことがあります。また、観光に行ったときに
お土産で有名な「切子」は見たことがあります。その程度しか知りません。

しかも、ガラスアート堅香子(かたかご)さんは、
「サンドブラスト技法の彫刻ガラス専門店」だそうです。
サンドブラストってなんだろう?わくわくドキドキ!

思えば、クラフト縁にご登録頂いている、教室さまを取材させて頂くのは、
今回が初めてなんです!俄然やる気が沸いてきました☆
それでは、いざ、出発です♪東急大井町線等々力駅を降りて、
ゴルフ橋を渡って数分。住宅街の中に、ガラスアート堅香子さんはありました。

一歩中に入ると、広くて綺麗で、心地よい音楽が流れていて
ガラスのランプや器や食器やいろんなものが、きらきら!
「うわああ~っ♪」おのぼりさん、うっとりため息です*

このあと、興奮しながら店内を撮影し、素敵なカップでお茶を頂きながら、
ガラスアート堅香子の倉部信之さんに、まったりとお話を伺ってきました。

「私は、秋田出身なんですが、
 北前船(きたまえせん)って知ってる?江戸時代の流通の歴史だよ。
 簡単に言うと、船で北の物資を南に送る。
 船の底に荷物を入れておくと沈まないから、焼き物や銀細工、
 陶器を入れて、関西地方、瀬戸内海を回って、秋田に来る。
 そして、北海道の松前に行って、アイヌの人たちが作った、
 にしんや干物などと交換されてゆく。
 秋田にいながらにして、小さい頃から、南の九谷焼、古伊万里など
 いいものが回りにあって見てきた。
 自分のルーツはここにあるんじゃないかと思っています」

なにやら冒頭から日本の歴史が飛び出しました。
必死にお話しをメモします。

「社会人になって、仕事を通して、
 人間国宝と言われるような方々と出会い、
 歴史や伝統の深さを学び、勉強させてもらいました。
 その中で自然と、若い作家さんの、
 これから伸びる力というものに魅かれるようになったんです。
 仕事を辞めた後、焼き物、竹細工などを作るようになって、
 ガラスの世界に足を踏み入れました」

「ガラスというと、切子を思い浮かべる人が多いと思う。
 切子はカットグラス。ガラスに、手を加える技法のこと。
 バカラもそうですし、チェコはカットグラスが多いです。
 もうひとつは、ヴェネツィアン・グラスなどの、
 火を使う、吹きガラス。蜻蛉玉もそうです。
 では、サンドブラストというのは、なにかというと…」

「戦後、アメリカから渡ってきた技法なんです。
 サンドブラストは1870年アメリカ生まれです。
 1900年代というのは、
 特にヨーロッパで世界のガラスは最高峰の時代でした。
 そんな中、アメリカは、戦争に使う大砲や戦車、
 軍艦などを磨く為の技法として生み出したんです。

 戦艦は鉄板でできてますから、腐食して錆びます。
 この錆をとるために、表面に砂などの研磨材を吹き付けるんです」

「この技法が、日本に入ってくるのは、
 戦後、マッカーサーが来て、随分落ち着いてから、
 日本が安定してからです。今、戦後65年ですね。
 アメリカから技術が流れてきて、まだ40年なんです。
 主に、工業系の工場で作業工程として使われています。
 身近にあるものだと、墓石。ウォーターブラストという水のホースで
 水の圧力で削っていきます。削った文字の底が丸いのが特徴です。
 ぎざぎざしていれば、職人さんが彫ったものということになります。
 大きなデパートや建物のパーテーションなどにも使われています。
 私達が気がつかないだけで、サンドブラスト技法は、
 日本に広く用いられているんです」

「日本は、金型を作る技術が世界一なんです。知ってましたか?
 携帯電話の型を作るときにも使います。
 その金型を作る、金型のおおもとをつくる過程で、耳を取るときに、
 サンドブラスト技法は使われているんですよ。おもしろいでしょう?」

私たちの生活に、いつのまにか必要不可欠になっているサンドブラスト。
この技法が、ガラス工芸として使われるようになったのも最近。
ほんとに、まだまだ、これから注目されるべき世界なんですね。


 
「切子というのは、380年の歴史がある、伝統あるものです。
 ところが、サンドブラストは、日本に来てまだ40年あまり。
 誰でも挑戦できるし、誰でもやめることができます。
 私は、サンドブラストをはじめて16年。お店を出して8年目になります。
 家元などもあるわけではない、まだまだ固まっていない世界なんです」

子供の頃は、北前船で、大人になってからは、仕事場で、
「伝統と歴史あるいいもの」を見続けてきた倉部さんが、
まだ生まれて間もないサンドブラストに着目し、お店を開き、
教室で生徒さんに教え、これから花開くであろう若い新しい人材を
育んでいるということ、お話しを伺っていて、点と線で繋がってきました。

「サンドブラスト技法は、ガラスに向って、
 研磨剤(鉄の粉)を勢いよく空気で飛ばす。
 これは顕微鏡で見ると、金平糖みたいなんですがね。
 研磨剤を吹き付けることで、ガラスが削れてゆくんです。

 ガラスを削ると、色が何層にもなります。
 (切子は切ると透明になりますね)
 ガラスの上に被せる、着せる、色着せガラスともいいます。
 素材は同じ、厚みは一定ですから、彫りこめば彫りこむほど
 コントラストができます。彫り下げ方で、一枚の絵のように
 濃淡を魅せることができるのです。
 この彫る順番を間違えると大変です。奥のものが手前になってしまったり。
 初めての方は、そこで苦労するようです。
 彫り方は一人一人違うので、同じデザインでも違うものに仕上がります。
 そのため、大量生産ができないんです」

「回りから、評価してもらえることのありがたさを感じます。
 評価されないと、収入がありませんし、
 なにより見てもらう、知ってもらう、評価してもらうことで
 勉強になり、成長にもなります。
 サンドブラストを知っている人もいる。知らない人もいる。
 世田谷という住宅街でお店を出していると、
 新しい物への感度、アンテナが研ぎ澄まされて、
 レベルの高い方も沢山おいでになりますので、日々、刺激を受けます。
 完成させてゆく中で自分がどこを抽出してアートにするか。
 あぐらをかかないことですね。いつも思うのは、
 10年後の自分から見て、今の自分がどうか、です」

「貧乏を代償にして、自由を得る、といいます。
 評価してもらいたい。
 買ってもらいたい。
 生活もしたい。
 苦しんで挫折して途中で辞める方がいます。
 私は、そんな人には、もうちょっと頑張ってみては、と言いたい。

 競争で負けたからと言って負けないで、辞めないで。
 捨てないでほしい。勿体無い、譲れないものです」

この言葉は、サンドブラストに限ったことではなく
どんなことにもあてはまりますね。
なにが勿体無いのか、譲れないのか。
時間、労力、それだけではありません。気持ちと、
培ってきた、身に付いたもの、ひとつひとつです。

アート・クラフト(創作活動)と生活をするということの2つは
切っても切れない、難しい問題です。
人それぞれに、生き方・考え方があります。
でも、倉部さんからお話しいただいた、

『10年後の自分から見て、今の自分がどうか』

この意識のありかたというのは、気がつきませんでした。
目の前の事で悩んで苦しい時、この意識で自分の気持ちに
正直に向き合えたら、自然と導き出せるかもしれません。

「私は、出し惜しみする人は、どうなのかなと思います。
 これは、教えたくないという人です。
 自分の持ってる技術や知識を持ち寄って教えることは
 とても大事なことだと思うのです。
 
 真似されたくない人は多いようですが、
 教えれば、真似されて、当然です。
 追い越されたくない人も多いようですが、
 追い越されてしまったら、自分の空いてしまった余白をうめるよう、
 自分ももっと勉強すればよいのです」

このお話を聞いて、はっとしました。
昔、占い師さんに言われた事を思い出したのです。

『あなたは、いろんな人からたくさんのものをもらっている。
 あなたに、どんどん集まってくる。
 あなたはそれをうまく外に出す事ができない人だから、
 ひとりで詰まって苦しんでしまう。
 でもそこを、循環させる、もらったものを、皆に与える、
 自分ひとり大事に抱えているんじゃなくて、
 もっとたくさんの人に与える時がきたんですよ』

こう言われたときは、漠然と、どうしたらいいのか
今でも、実際問題、できているのか、わからないのですが、
でもその通りだと思いましたし、凄く希望の光を感じました。

わたしは、わたしなりに、もっと勉強して、人として高めながら、
自分の出来る方法で人の役に立つこと、
喜んでもらえることを、コツコツやっていこう。
倉部さんのお話を聞いて、またひとつよみがえった気がしました。

「サンドブラストは、歴史が浅いぶん、
 皆が上がっていけば、レベルもどんどん上がります。
 サンドブラストのネットワークを大事にして、発展させていきたいです」

倉部さんのお話では、サンドブラスト技法で作った作品を並べて
販売しているお店は、あまり無いそうです。

サンドブラストは広く世間に知られていないので、
どうしても価格相場が安く、そのうえ同じものが作れず、
時間がかかってしまうので、作る方が増えないのだそうです。

「サンドブラストは、大量生産できない、
 ひとつひとつ時間をかけて手作りするものです。
 このサンドブラストを、知ってもらう、たやさないこと。
 同じものを何十個作るのではなく、
 どうすれば、奥ゆきが出せるようになるか。
 新しい表現方法を常に勉強しています。

 ガラスアート堅香子では、サンドブラスト教室を開講。
 随時、生徒さんを募集中です。
 等々力渓谷と静かな住宅街の中で、
 落ち着いた雰囲気でお稽古できます。
 美しい言葉で皆様にお伝えさせて頂きますので、
 どうぞ、優雅なお気持でいらしてください」

わたしは、今回、初めて、サンドブラスト技法というのを知りました。
ガラスとひとくちにいってもいろいろあって、その中で、
倉部さんがサンドブラストを選んで勉強し、切磋琢磨し、
制作に励み、皆さんにお伝えしたり、おススメしているのが、
このガラスアート堅香子さんです。

少しでも興味を持たれた方、是非、実際に見にいらしてください。
そして、ガラスに施された、立体的な生きた模様を、お楽しみ下さい。
倉部さん、どうもありがとうございました。


 
ガラスアート堅香子
http://katakago.bine.jp/
東京都世田谷区中町1-14-14 エメラルドハイツ101 
東急大井町線等々力駅よりゴルフ橋を渡り、徒歩約2分。
Tel 03-5752-5251 10~17時 水曜定休
詳しい地図はこちら

●クラフト縁のアート市場・杜の奏では、ガラスアート堅香子さんの
 作品を販売・ご紹介しています!こちらも是非どうぞ♪
http://shop.craft-en.com/cat2193765/index.html

●このあと、体験教室も参加してきました!続きはこちら♪
http://report.craft-en.com/2007/11/post_14ec.html

~番外編~
ガラスアート堅香子さんには、素敵な作品がたくさんあって
うっとりが尽きません!なんとなく空気も綺麗で浄化作用が
あるんじゃないかと思うほど、居心地のいい空間なんです。
そんな店内で、ちてなが、とっても気に入った作品の写真を
ご紹介させていただきます。実物はもっと綺麗ですよ!

これはね~かなり落ち着きますよね。色が好きです。

この黄色と黄緑色の具合、お花柄と丸いかさ!たまりません*

赤色でも、濃い色(紅色)もあって、黒に近い赤もあって。
丸いお皿で、下にかかってる部分の葉が白いのが素敵です。

背の高い花瓶。お花の柄が綺麗でかっこいい。流れるような、
風が下から上へ吹いているような感じが好きです。

しぶい!紫色の花柄と葉っぱの柄。使えな~い*

真っ赤な花柄のお皿(?)と、首の長い花瓶。
このしゅっとした形の花瓶って好きです。

高級家具屋さんとか、住宅展示場にありそうですよね!
青いお花柄と葉っぱ柄。高貴な感じが好きです~♪

なんか、いっきに脱力したような、見てて、ほっとします。
これなら、お家で、梅酒とか飲めるかな?

これも赤ですね。自分の生活の中で、赤い食器ってありません。
でも、これは見ていると、手を入れて指でなぞりたくなります。
なんか、引き寄せられるものを感じます。

一番、可愛い☆と思いました。ピンクですよ~♪
はじめてみました。ほのかに甘い、やさしいピンク色です。

このどれも全部、お作りになったいってんものかと思うと、
凄いですね!うっとりと目の保養たっぷりしてきちゃいました。
ガラスアート堅香子の倉部さん、どうもありがとうございました!