猫の額 己夢さん個展「ネコノタネ」 

11/09/2007

10月24日、高円寺の猫の額さんで開催された、
己夢さんの個展「ネコノタネ」に行ってきました。
己夢さんは、昨年の暮れぐらいに猫の額さんで初めて知り、
展示販売してある、ポストカードや原画に魅かれて、
是非、個展の時は、取材したいと、ずっと思っていました。
行った時は、最終日。2年ぶりの個展だそうです。
己夢さんにもお会いできて、うっとりと、楽しい時間を過ごしてきました。

さて、己夢さんといえば、切り絵と、立体作品を創られています。
どちらが先だったのでしょうか?

「粘土で立体作品を作ったのは、2000年で、
 切り絵は2002年からです。
 動物雑誌の出版社に勤めていて、雑誌のイラストを描いたり、
 雑誌の小物を作ったりしていたんです。
 粘土でハムスターを作ったりしているうちに楽しくなって、
 大好きな猫をモチーフに作ろうと思いました」

「最初に考えたのは、自分のキャラクターを作りたいということ。
 猫の作品は多いし、猫作家さんもたくさんいます。
 他の作家さんとの区別ができて、お客様から見て、
 一目で、わたしの作品だとわかるようなものを。

 まず、いいなと思った猫のスケッチをどんどんしていきしました。
 そのうち、家で飼ってる猫を描いてて、おでこにMの字みたいな
 柄があったことに気がつき、それを描くのに、ぐるぐるっと
 うずまきのように描いてみたんです。あっ、これはと思いました」

確かに、己夢さんの猫ちゃんは、
顔や身体に、なるとみたいなくるっとしたマークが入っています。
とても特徴的で、わたしも、そこに魅かれたのです。

「最初って、自分で描いていても、どうしてもマネから入るんです。
 それでもいいんですが、いつかつまずいた時に、
 自分のオリジナルを作らないといけないという、壁にぶつかるんです。
 自分の作品を見てもらいたい、気に入ってもらって、
 連れて帰ってもらうためには、私の作品だと、わかってもらえるための
 ワンポイントが、とても重要だと思ったんです」

この話を聞いて、さすがだなあと思いました。
雑誌や出版に携わる、イラストやデザインのお仕事をされていると、
最初から、そういう観点で物事を考えられるんでしょうか。
わたしなどは、全然そんなこと考えた事も無かったです。
でもそういえば、出版・編集の仕事をしていたオーナーに、
きゃらくた~を描いてるときに、
これだと、どっかにありそうだよねと却下されることがありました。
もっと、なんだかよくわからないような、ちてならしいものがいいと
言われた事がありました。通ずるものですかね?

「キャラクターができて、立体を2年やっていくと、
 平面も作りたくなったんです。でも色鉛筆やアクリル画は
 やってる方が多いし、難しい。どうしようかと思ったとき、
 自分が中学時代、切り絵クラブに入っていたのを思い出し、
 それでやってみよう!と思ったんです。
 切り絵のいいところは、絵の具を乾かす時間がいらないこと。
 絵の具だと、修正するのに、乾くのを待ってからですから、
 時間がかかる。待ってる時間がダメなんです。
 その点、切り絵は、自分のペースでできますからね」

切り絵クラブに入っていたとは、驚きです。
切り絵だと自分のペースでできるというのを聞いて、
いろんな価値感の方がいるんだなあと、ほんと思います。

「切り絵は、簡単に説明するとベースになる下絵を描きます。
 トレーシングペーパーを重ねていって、色やデザインの重なり具合を
 合わせながら、バランスをとっていきます」

理数系が苦手で、立体的なことが苦手なちてな。
聞いてるだけでは、よくわかりません。

「まず、自分の描きたい大きさと作品の雰囲気をイメージします。
 次に額を選んで、下絵に入ります。
 猫を主体としてモチーフ、季節やシーンをあてはめていきます。
 だんだん、頭の中でイメージがわいていって、
 切ってるときが一番楽しいです。
 いつか、細長い円形の額とか、特注の額で作ってみたいです」

左の「輪」という作品は、額がとても立派で目が行ってしまいました。

「これは、額が先にあってイメージして作りました。曼荼羅ですね。
 蜘蛛や、金魚、鳥、蝶など、自分の身近にある生きものを描いています。
 今回の個展は『ネコノタネ』ということで、
 おおもとの命というものをイメージして作品を作りました」

命の輪廻。命と時間は切っても切れない関係です。
繊細でいて、静かな迫力があって、いつまでも魅かれてしまいます。

右隣は「ゆう」。そよいだ風に撫でられて、
なんだか、こっくり転寝してそうな猫ちゃんです。
ひらがなで「ゆう」という題名ですが、意味はあるんですか?

「夕方の『ゆう』とか、『悠々と』、『悠然』などの、『ゆう』です」
左上が夕陽の金色でしょうか。優雅な『ゆう』もあるかも?

この切り絵に使う和紙も、己夢さんがその都度、
手漉きの和紙を染めるのだそうです。

「私の場合、気に入った色の和紙が見つからないと、
 自分で染めてしまいます。
 自分で染めればボカシ具合も好きなようにできますし。
 手漉きの和紙は機械漉きよりも厚く、繊維も長くて丈夫です。
 洋紙の方が切りやすいですが、和紙の方が表面のざらつき感と
 暖かみが感じられるので好んで使っています」

そこまで、しっかり性質を見て、
自分の作品に合う、合わないを見極めているんですね。
わたしなんて、和紙と聞いただけでも、いいんじゃないかと思うのに
市販か手作りかで、どう違うのかなんて、考えた事もありませんでした。
和紙に自分で色をつけていくんですものね。
作品にあわせて、紙の色から作っていく。さすがですね。

さて、ここまでご説明いただいても、
どうも切り絵の構造がよくわからない、ちてな。
紙1枚に絵を描いて、どこを黒く残すかを決めて、
切るトコを切って・・・なんだか頭がこんがらがってきました。
すると、己夢さん、一枚の絵を実際に額から出してくださいました。

「下絵のときに、この色の紙がいいなと決めて、染めて切ります。
 これが一番下で、上にこうなって、さらに上がこれで・・」
と、目の前で、ぴらぴらと重なっていきます。
とっても繊細で吹けば飛びそうな美しさ。
えええ~!!こんな構造になってるんだ~!
っていうか、こんなの見せて頂いちゃってすみません!
ご丁寧にご親切に、ありがとうございます!
わたしは、つくづく、果報者です(涙)
皆様にお見せできず、ごめんなさい☆

ではでは、素敵な作品の数々をご紹介していきますね。

「紅葉はらはら」
背中に存在感がありますね。廊下と障子と舞い散る紅葉。
しっとりと、静かに流れております。

「風」
まさに、秋の枯葉と金色のすすきが風になびいて、
猫ちゃんの横顔がりりしいです。
耳と頬部分がうっすらピンクなのが、可愛いです。

「猪鹿蝶」
こういうのも、結構好きですよ♪
よく見ると、猫。さりげなく猫がいるのがいいです。

「花札は、遊ばないんですけど、絵を見るのが好きです。
 タロットカードを作りたいですね」と己夢さん。
是非、作ってください~☆とっても素敵なんじゃないでしょうか!

「くつろぎ」
ちょっと見づらくてごめんなさい。透明の長方形の額。
こういう見せ方もあるんだなあ~と感心します。お洒落ですよねえ♪
緩やかな腰のライン。撫でたくなります♪品がある猫ちゃんです。

万歳!している猫ちゃんたち。上からとってみました。
なんか、にくめない可愛い顔ですよね*
上から見ているせいか、「抱っこして~♪」にも見えます*

「ともだち」
よく見ると、目の部分が黄色になってて立体的です。
そういう細かいことに気がついたら、なんだか
とっても気になってしまい、目が離せなくなってしまいました。

「花」と「よつば」
この2つは、手前のお花と、背景の柄がとっても可愛くて好きです。
ある提案をしたら、「それいいかも」と己夢さんに言われたので、
嬉しいです。是非いつかそんなものができたらいいなあ♪

「月」
青い猫と三日月という、わたしが大好きなたまらないシチュエーション。
しん、とした深い静かな時間を感じます。

「シーンと静まり返った空気を表現したかったんです。
 どの作品も、自分のインスピレーション、雰囲気に合うように仕上げました」

「みどりのベッド」
こちらは個展のDMにもなった絵。緑、黄色のお花のふかふかの、
いい香りがする、ベッドにうずもれる猫ちゃん。
お目目がオレンジ色なのが、とってもいいですねえ。

「夜明け前に」
夜が、しらじらと開ける朝を迎えるべく、
目に見えない大きな力で動いているような感じがします。
木と植物が静かに天に向って伸びようとしています。
生まれるイメージでしょうか。
伸びる植物とまるで炎のような仰ぐ木の枝。
神聖な感じがしますね。思わず、息を止めそうになります。

「秘密の場所だよ」
三日月が静かに、見守っているのかな。
2匹の猫ちゃんの頬がうっすらピンクです。
青い夜に小鳥が見張りをして、草花がありたけ伸びて隠してくれます。
真ん中で折って閉じたら、ぴったりくっついて隠れてしまうような。
草花の丸い、流れるようなツルや、
しずくのような夜露のような、丸い柄が、とても魅かれます。
己夢さんの切り絵に出てくる、こういう、
丸いくるんとした、つるみたいなのが好きです。

「曲線は動きがありますよね。止まらない。
 いつでも、そこから動き出しそうで、あたたかみがありますよね」

そうか、なるほど~。なんだか、嬉しくなってきました。

「花のかおり」
風に吹かれて、いい香りがしているのが伝わります。
この作品、好きです~♪

「止まってるんじゃなくて、流れをイメージしています。
 風の流れ、その場の雰囲気が感じられるよう、
 流れというのを意識しています」
と己夢さん。
みなさんのところも、香ってきますか?

今回の個展で、わたしが一番気に入ったのは、こちら。
「蝶と舞う」白猫ちゃんが蝶と遊ぼうとしてますの。
戯れようとしてますの。この手で掴もうとしてる体勢、角度がたまりません!
手前にある、ピンクのお花もまたとっても可愛くて☆
猫ちゃんの肉球と、頬がピンク色なんです。
可愛い~~~!!!またお目目が青いんです、ここも素敵!

「青い目が好きなんです。
『みどりのベッド』では、オレンジ色でしたけど、
 白い猫だと、目は青くしちゃいます」

なるほど。もう、この切り絵はほんといいですね。
お花と植物の茎の部分のくるんくるんも素敵だし。
蝶がはためいているのも感じます。わたしも舞いたい~♪

「11月末に、藤沢の鵠沼画廊で、3人展をやるんです。
 私の父と、母と3人でです。毎年、6月、11月と年2回開催しています」

親子で展示会なんて素敵ですね~☆
音楽一家が家族揃って演奏会!みたいですね*

「父は彫金、シルバーアクセサリーで、母は服飾。
 きれをとって、デザインして、縫っていくという作業を見ていると、
 ものを作る楽しみをくれるものなんだなと思いますね」

己夢さんは、切り絵で、和紙の色を染める所から、
デザインしたテーマで切り絵を作っていく
(浮き彫りにしていくという感じが、わたしはしました)
己夢さんのお母さんは、布を用意して、切って縫い合わせて形にしていく。
方法や出来上がった物は違うけれど、
同じなんだなと、思いました。さすが親子ですね!

「猫の額さんは、OPENする前に、
 たまごの工房さんのTシャツ展に参加していたときに、
 木村さんが見て下さったのがきっかけで、置かせて頂くことになりました。
 それまでは、年2回、デパートの手作り作品展に出していたんです。
 今回も2年ぶりの個展でしたが、また再来年、個展を開催する予定です。
 この猫の額さんの展示スペースが調度良いです」

にっこりと満足そうな表情をされた己夢さん。
次は再来年なんですね~♪と、はしゃぐと、
「疲れていると、いいものが作れないんですよね」

会話のはしはしに、自分のペースを大事にする、頑張り過ぎない、
無理しない、肩の力を抜いて、流れるままに、止まらず流れていこう、
そんなお考えが伝わってきました。そこには、固執しない、とらわれない、
受け入れるという、強さもあると思いました。

己夢さんの個展を見て思ったのは、森羅万象。
生まれて死ぬまでの間に、命という命は、常に流れ進んでゆく。
全く同じに見える風景も、いつも少し違う。
己夢さんの切り絵をみていると、
心の中にある羅針盤が、カチッと一瞬呼応する時があります。
そして次の瞬間には流れていくのです。
己夢さんの切り絵を見ていて、いつまでもあきない、
ずっと見ていたいと思えるのは、その呼応する時間が
あまりにも心地よくて、かけがえがないからだと思うのです。

太陽は沈むのを知っている。月は欠けるのをためらわない。
やがて昇り、やがて満ち、夜はさらりと明け、1日がはじまります。
植物は芽吹き、咲き、枯れていきますが、土に戻る時、振り返りません。
虫も魚も蝶も鳥も、生きるために生まれて、命が終る時は
ぜんぶを受け止めて、この世とお別れをするのみです。
そこに悔いや恨みや憂いはありません。
みな、命は、生かされるまま、生きている環境の中で
大きな潮の中で、生きるまま、生きている。
その中に、勿論、わたしたちがいるのです。

命という大きな流れの中にいる、人間。
人の最大の特徴は、各々ひとりひとりが、
かけがえのないもが違うということだと思います。
全く同じという人は、いないことでしょう。
そこが人の面白さであり、醍醐味であり、生きる意味だと思います。

わたしが2年ぶりの、己夢さんの個展を、
このタイミングで観賞することができたように、
皆さんにも、いつどこでなにとすれ違うかもしれない、
幾千の出会いがあることでしょう。そこでなにをどう感じるかは、
すべて、その人が何を大切にしているかによって
違ってくるということだと思います。

わたしは、己夢さんの個展を見て、頭の上のアンテナが
少し伸びたような嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

「とどまる。今の現状に満足することは考えられない。
 粘土作品でも、作ってる方はたくさんいます。
 同じように作ろうと人真似しても、同じようには作れないんです。
 回りにあわせようと頑張るのではなく、
 常に新しいものを吸収していく、
 流れに任せて、自然に流れていくこと。
 心の中の時間の流れを、作品に出していきたいです」

心の中の時間の流れを、出したい。なんて、素敵なお言葉でしょう。

繊細な中にも、存在の時間とぬくもりや温度が伝わってくる立体感。
美しい技術を使って見せて下さっている、己夢さんの世界。
ほんとに、己夢さんの個展に来て、よかった。
作品を実際に見ることができて、よかった。

己夢さん、素敵な時間を過ごすことができて、
とっても嬉しくて、楽しかったです。どうもありがとうございました☆

●己夢さん「猫瞳幻灯」
http://lapis.plala.jp/~kim/

●猫雑貨&猫ギャラリー 猫の額
http://www6.speednet.ne.jp/~nekojarasi/
〒166-0003  東京都杉並区高円寺3-20-11 1階
TEL&FAX:03-3317-3115  OPEN:am12:00~pm8:00 木曜定休
ACCESS:丸の内線新高円寺駅より徒歩2分/JR高円寺駅南口より徒歩9分
詳しい地図はこちら


◆実は、この日、とびきり素敵な最高なお買い物をしてしまいました♪
ちてなコレクションに載せてますので、こちらもどうぞ♪↓



Galerie Juillet 高山美海さん個展「Ultima Exhibition」

11/01/2007

10月23日、高円寺のギャルリー・ジュイエさんで開催された、
高山美海さんの個展「Ultima Exhibition」に行ってきました。
ギャルリー・ジュイエさんにお伺いするのは、6月の
「タカハシカオリ個展01 コウエンジアニマルストリート」
の取材の時以来です。

高山美海さんは、初めて知った作家さんで、
個展DMを見て、ひとめで気に入り、絶対行きたいと思い、
最終日に滑り込んできましたが、高山さんご本人様、
ギャルリー・ジュイエの福田さんともお会いできて、楽しい1日になりました!

今回、油絵の個展です。一部、イラストもありましたが、
ここまで抽象的な油絵の揃った個展というのも久しぶりで、
最近、いろいろと展示会を見てきましたが、少し疲れていて、
ゆっくり溶け込みたいという気持ちがありました。

入ってすぐに広がる目の前の光景に、
もうただただ、「うぇるかむ(自分が)」状態。
そのあとは、もう、何度見ても何処から見ても、見れば見るほど、
好きな部分が増えて行って、細かなポイントにたまらなくなったり。
あっち眺め、こっちで眺め、あちこちくるくる。
途中、お茶なども頂き、まったりのんびりと鑑賞させて頂きました。
帰るのが惜しかったです~*

高山美海さんは、アトリエパンセという教室に通っていました。
子供たち、みんなで工作したり絵を描いたりします。
行くと、毎回、何をするか、課題を決められます。
その課題が終ると、子供たち皆で遊んでいたそうです。

油絵をはじめたのは、中学生の時からで、教室では
「好きに描かせてくれました」。そして、16歳の時に教室の先生から
個展をやってみたら、と言われ、16歳で初個展を開かれたそうです。

イラストは、中学生からはじめ、うまくなりたい、勉強したいという思いから、
東京アニメーター学院のイラストレーション科に入学。現在も勉強中です。

「油絵は、自由に描いてきました。
 でも油絵でご飯を食べることは考えられなかったんです。
 イラストレーションを勉強するほうが、雑誌や本や絵本など、
 仕事の幅が増えると思い学校に入りました。

 でも、勉強しているうちに、
 イラストも、自由に描きたいと思うようになりました。
 昔から、今現在も、これからも、ずっと愛され続ける絵や、
 画家の方というのは、うまい、下手じゃなくて、
 良いとか悪いとかではなくて、伝わるものがある。
 人を動かすものがあると思うんです」

「イラストを商業的に考えていましたが、
 油絵を描いていて、気がついたんです。
 時代にあわせた、その場限りの、今、流行るイラストではなく、
 自分にとって好きな絵を描きたい、描けるようになりたい、
 時代に流されるべきじゃないんだなと」

油絵を好きに描いてきた、心で描いてきた高山さんが、
イラストの描き方、技術を学びに行った学校で、技術だけではなく、
自分にとって、どんなイラストを描く人になりたいかに辿り着いたことは、
嬉しい発見だと思います。技術の上手な人はたくさんいますが、
自分のことなのに受け身な人も多いです。
「とりあえず、お金が欲しいから、こうする」ではなく、
「自分はこうだから、こうするんだ」という気持ちって
人から言われるものでも教わるものでもありません。
自分で気がつかなくては、なにもはじまりませんよね。

「油絵は、キャンバスの中に自分が入って、集中して描きます。
 キャンバスの中に世界ができたとき、描き終わった時は
 物凄い疲労困憊で、血圧も低下し、酸素不足に陥ってます。
 そのくらい、気力、体力、精神力、全力を注いで描きます。
 普段、絵には題名はつけていないのですが、
 個展の時は題名をつけなければなりませんので、
 お母さんと一緒に話し合ってつけています。」

これは、わたしも似たような経験があるので、想像できます。
わたしは、文章や詩でしたけど、「入る」という感覚、わかります。
いま、この、取材レポートも、ある意味「注いでいる状態」なので、
書いてるときは、かなり自分を追い込み、削っていますから
書き終わると、1日2日体力回復にかかります。
だから、あ~同じなんだ~と、ちょっと嬉しかったです。

それにしても、お母さんと話し合って題名をつけるというのは意外でした。

「お母さんと、この絵はこうだよねと、
 いろいろ話し合うことで、他人の絵に名前を付けるように、
 客観的になれて適切な名前がつけられます。
 可愛いから、この子はなんにしようかと、自分の絵なんだけど
 自分の絵じゃないような、名前をつけるのは楽しいです」

自分の作品を、客観的に見る。言葉では簡単ですが、
この「客観的に見る」というのは、意識しないとなかなかできません。
すぐにできるものでもないし、すぐ忘れてしまうものです。
自分にはついつい甘くなりがちですし、
見たくないこと、聞きたくないこと、言いたくないこと、
幾らでも自分に都合よくできますが、
自分が生み出したものを、一歩引いて見ることができる、
受け入れることができるというのは、大事なことですよね。

「3年前の、16歳の時に開いた初個展は、
 今思い返すと、くどかったですね。
 自分の心を隠して、その上に乗せて乗せて、ぐちゃぐちゃでした」

まだ19歳の高山さんが、3年前の個展を振り返っています。

「自由な心、自由ではない心、心はいつも同じじゃなく、
 守るために、素直になれなくて、受け入れない、認めない、
 そんなふうに重ねていたんです。素直に乗せることができなかった」

これは、色とも取れますし、気持ちともとれます。
時に、自分の中で葛藤するときってありますよね。
自分はこうしたい、でもこうしないといけない、
どうしてわかってもらえないのか、自分はどうしたらいいのか。
16歳の時って、そういうものが渦巻く時期じゃないでしょうか。
もっと大人になりたい、でも子供のままでもいたい。
自分の気持ちと外の世界とのかかわりなど、
比べると途方も無く悲しくて、どうしたらいいかわからなくて
救いようが無くなってしまいます。こうじゃないと塗り重ねてしまうと、
最初の色さえも、見失ってしまうものです。

「どんなときでも、客観的に見るように心がけています。
 どうして今、自分は怒っているんだろう、
 今、嬉しいけれど、何に対して喜んでいるんだろう。
 例えば、ほめられて嬉しかったとしても、それは、
 ほめられたという行為が自己満足で嬉しかっただけなのか、
 自分が思っていることを、一緒に共有して喜んでもらえたことに
 心から嬉しいと思っているのか。
 自分の感情だけにならないようにしています」

それにしても、高山さんは、まだお若いのに、
ずいぶん立派な考え方だな、偉いなと思います。
わたしの18,9歳のときなんて、笑いたい時に笑い、泣きたい時に泣き、
他人のことなどお構いなしで愚痴や不平不満をこぼし、
回りを巻き込む、台風のようでした。勿論、友達からも同じように
毎晩呼び出されて語り合いました。長電話もしたし、文通もしました。

客観的なんて言葉、使ったこともありませんでした。
意識に無かった。でも、そんな「こっぱずかしかった頃」を経て、
恥ずかしい失敗や悔しい挫折を経験して、気がついたり
知ったり学んだりして、30歳代になりました。

30歳過ぎてからです。
自分の中で「許せない」「できない」「受け入れられない」「そんなの嫌だ」
ということも「許せて」「できて」「受け入れられ」て「別に嫌じゃない」
ことに気がついたのは。気持ち、考え方ひとつで、なんでもできて、
こんなに楽なんだ、だから、人のことも決め付けない。
自分のことも決め付けない。あるがまま、そのままを受け止める。
どんなことも、自分自身の否定肯定も全て受け入れられるからこそ、
客観的なのかなと。漠然とですけど。でもまだまだですが。

人は変えられませんが、自分を変えることはできます。
それが先決なんですね。一方的に否定や批難をするのではなく、
いろんな立場や考え方の人がいる、ということを受け入れ、
感謝することを忘れていたことに気がつきました。

自分の欠点も、いいところも認めること。いいところを伸ばすこと。
他人の欠点を探すのではなく、いいところを探すこと。
「この人の、こんなところが好き♪」
回りや、相手のことを考え、できることをやっていくこと。
30歳過ぎてから、やっとここに辿りつきました。
高山さんのお話を伺っていて、こんなことがよみがえってくるとは・・・。

「見えなくなることが、こわいです。自分の心を守るために、
 受け入れないで、見ないことがあります。
 お母さんからいつも言われるのは、
 本物を見る目を持ちなさいということです。
 本人が、自分の人生で、これをやりたいんだと、
 何かを見つけたり、出会ったりすることが大事なんだと。
 イラストレーターとしてやっていこうが、
 アルバイトをするフリーターであろうが、回りがそれをダメだとか、
 違うと言ったり決めたりすることではない。
 『ほんもの』『ほんとう』って、なんだろうって、いつも思いますね」

お母様、さすがですね~。話の節々で、高山さんもお若いのに
すごく、しっかりしてるなあと思いましたけど、
彼女を育てている、お母様もそうなんですね。
やはり、だからなんだな~と大きく頷いてしまいました。

高山さんからでた「ほんもの」「ほんとう」という言葉。
ほんとうってなに?そういえば、わたしも昔はよく思っていたっけ。
ちょっと考えてみました。

「ほんもの」って、人それぞれ違うと思います。
よく「ほんものを知らない未熟者」という言葉もありますが、
その人の経験、生き方、価値感によって変ってくると思います。

わたしは「こんな美味しい餃子食べたことが無い」
と思っていたお店より美味しいお店を、今年2軒も知ってしまいました。
「ほんもの」はその人の気持ちや心がこもって積み重ねられた、
努力した結晶などがにじみでるもの。だから人の数だけ「ほんもの」があるし、
「これは、ほんものだ」と思う人の数だけあるのかもしれません。

ですから、誰かとわたしの中で違う「ほんもの」があっても
一向に構わないのです。

わたしが思う「ほんとう」は、存在自体かなと思います。
例えば、高山さんという存在。高山さんが描いた絵。
高山さんとお会いした日、一緒にお茶を飲んだ時間、
交わした会話、これを読んでいる皆さんや、皆さんの親御さん、
お子さん、お孫さん、皆さんの大切な人、大事な思い出。
過ごした時間、今、いる、空間。それらすべてが「ほんとう」だと思います。
「ほんとう」には、自分の中の気持ちも含まれます。
「あいつが許せない」「あの人にこういわれた、悲しい」
「嫌われたのかな、寂しい」「もっとこうしたい、自分が不甲斐ない」
これらも、ぜんぶ「ほんとう」です。ほんとうは、ありのままということです。
こんなこと思っちゃいけないよなと、我慢したり否定したり拒否して
消す必要は無いのです。自分の中の「ほんとう」に対して
どうしてそれが生まれてきたのか、どう思うのか、どうしていくのか、
受け止め方、解釈の仕方、表現方法は人それぞれ。
だから音楽や文学や美術があるんですね。

「油絵は、今現在、開いている気持ちを維持し続けるよう、
 イラストレーターのほうは、開きかけているものを、
 もっと開いて100%出せるようになりたいです」

まだ19歳という若さの高山美海さん。
これから、どんな経験をして、どんなことを思って、
どんな油絵を描き、どんなイラストを描くのか、とっても楽しみです!

どうぞ、急がないで下さい。でも、今を大切にして下さい。
山があって谷があります。雨の日も風の日もあります。
晴れた日は長閑さを、雪の日は、雪のはかなさを感じましょう。
太陽は自ら放つ光で輝き、月は照らされることで満ちたり欠けたりします。
いろんなことが待っています。そのすべてが、高山さんになります。
高山さんの身体になって血になって思いは絵になります。

高山さんという海の中で泳ぐ、さまざまな「ほんとう」を
どうか、これからも、わたしたちに見せて下さい。
高山さん、今日はどうもありがとうございました!


ここからは、長くなりますので、個別のわたしの感想です。

こちらは、緑と黄色が眩しい「芽ばえ」。

見えますか?この、ホットミルクを飲んだら、うにゃうにゃしたのが
表面にできて、こそっととろうとしたら、ゆばみたくなっちゃった、
という感じの、てかてかして、縮んでる部分。こういうの、たまらんです♪

「出会い」 オレンジ色で、ひび割れしたみたいで、下のほうが黄色です。
なんか・・・プリンケーキを焼いた時の、上のほろ苦い部分みたいです*

なんか、狂おしい感じがします。手で掴もうともがいてるみたいです。
したたりかたとか紫とピンクの色が。題名は、「恐れ」

この絵は、なんか好きです。芋虫が蛹になって蝶になるような、
動き出しそうな感じがします。題名「ひらく」

この、きらきらした部分と、ハート型部分、大好きなんですが、
うまく撮れない~!(><)すると、高山さん、ご自分の携帯で激写。

高山さんの携帯で撮ったもの。すごい、きれ~!!!

うわ~!ハートもばっちり♪
最近の携帯ってカメラ良すぎじゃないですか?!
高山さん、画像、どうもありがとうございます☆

この絵も好きです。潮というか、巻き上げる渦というか。
青くて、下がうっすらピンクなんですよ。題名は「いのち」なるほど~♪

ピンクがほとばしっています。なんか向こうからなにかが
駆け寄ってくるような感じがするんですよね。
そう思ったら、そういうふうにしか見えないのが残念。題名は「めぐみ」

こちら、今回の個展のDMになった絵です。
ほっこりとまんまるとした日の光に包まれたみたいです。
黄色と青緑のはざまの溶け具合が好きです。
所々、白い丸があるのも、光の粒のように見えて、好きです。
この絵は、最後まで、写真撮るの難しかったです。
淡い色合いで、実物はもっと綺麗です。題名「自由」

わたし、この絵、好きですよ。見惚れました。力強くて、
宇宙の中で惑星が壊れる、もしくは、生まれる瞬間みたいな。
緑色がとにかく好き。クリーミーな白色も。題名「叫び」。うん、でも、好き*
壊れることから、次が生まれるから。叫ぶことで、吐き出せるから。

う~ん、こちらもね、好きなんですよ。かっこいいんです。
ただ、写真に上手く撮れませんでした。実際に見て頂くのが断然いいです。
赤色の中に、白い光のようなものがあるんですが、
それが、巨大な太陽惑星から、火の玉(隕石)が地球に落ちるところ、
白いのがこっちに向ってくる?!そんな壮大な宇宙浪漫を感じます。
題名は「落ちる」。わたしの宇宙妄想もなんとかOKでしょうか?w

これはね~写真が良く撮れたので、気に入っています(笑)
これも好きですよ~!勢いがありますよね。火の玉が集まって
うねりをあげて火の粉を吹き上げいざ出陣!みたいな。
かっこいい~!!わくわくしてきます。題名「進む」

ここからはイラスト3枚続きます。
海の上で人魚がくるりと舞っています。題名は「自由」。

右側、「温室育ち」。どういう意味なのかな・・・と
考えずにはいられない題名です。こちらの絵は、お客様が
熱心にご覧になって、お求めをご希望されてましたね。

題名「彼女が自由になったとき」。この絵は、高山さんに
とてもよく似てるなと思いました。この日いらしてくださった、
ギャルリー・ジュイエの福田さんは、この絵がお好きだそうです。
ぱ~っと明るい笑顔と、赤いお花。開放感でいっぱいです。

高山さんの絵の題名や、お話の中で「自由」という言葉が
よくでてきてたな~と振り返ります。
「自由」って、他人から強制的に縛り付けられたりする犯罪以外は、
常に、人から与えられるものでも奪われるものでもないと思います。
今という状況を、自由と感じるかどうかは、すべて、
その人の心の中で決まるものと、わたしは思います。

可愛いです~!とにかく緑があたたかい。黄色が包まれてるみたいで、
抱っこされてるみたいかな。ところどころ、ちょっと黄色が飛び出てるんですが、
こぼれだした、溢れでたものと感じます。題名「大好きな人」

この絵は、ちょうど、丸い壁の部分にかかっていて、影も丸くてかっこいい!
さて、ぱっとみて「デビルマンだ☆」と思ってしまいました、すみません*
青い部分は寂しさと悲しさ、強さ、黄色い部分は、土のような変らない温もり、
消えない暖かさ、人の命などを感じました。人の悲しみ、寂しさなど知って
なお、生きる人々の迷いや悩みを自分のことのように、受け止めようと。
あ~!デビルマン、また読みたくなってきました(泣)題名「God Father」

黒い部分が影絵のようにくっきりと浮き出ていて、
命の森、命の海を突き進んでいるようです。命の進化かな。
青い部分のひび割れみたいなのが、好きです~。題名「淵」

珍しく、真正面でとりました。これが一番、実際に見たときの印象と
変らなかったからす。この絵は、もしかしたら一番好きかも知れません♪
緑と、黄色(おうどいろ)部分が、丸く重なっているところ、
寄り添うような、お互い支えあうような。くっつきそうで、くっつかない。
ちょうど良い位置の心地よさ。さて、題名は「ZONE」でした。
新鮮に驚きました。そうきたか~!と。これだから、絵は面白いですね。

高山さん、16歳の初個展から3年ぶりの個展ということで、
このタイミングで、高山さんの個展を鑑賞できて、
ほんとに、よかった。嬉しかったです☆

最後、ご挨拶してお別れするときに握手を求められました。
若いのに、握手なんて、偉いな~!とますます頭が下がります。
握手をすると「手が小さい♪」と言われ舞い上がってしまいました*

高山さん、また機会があったら、お会いしましょう!
ギャルリー・ジュイエの福田さん、
「取材じゃなくても、またいつでもいらしてくださいね」
ありがとうございます!感謝の気持ちでいっぱいです(涙)

楽しい素敵な個展でした。どうもありがとうございました~(^0^)/☆


★高山美海さんブログ  ultima

★ギャルリー・ジュイエ
  http://www.juillet.jp/
  東京都杉並区高円寺北3-41-10 メゾンジュイエ1階
  JR高円寺駅北口徒歩9分(早稲田通り沿いです)
  地図はこちらをご覧ください。
  http://www.juillet.jp/gallery/map.html



「猫楽百貨」下島みちこさん他、猫作家さんを満喫してきました♪

10/26/2007

10月14日(日)に、六本木のGALLERY TOKYO BAMBOOさんで開催された、
森本美由紀さんの個展の取材
のあとに、六本木からバスで渋谷まで行き、
(六本木駅から、半蔵門線で表参道駅まで行くほうが近くて安いかも)
渋谷のダブルハピネスギャラリーさんに行ってきました。
ちなみに、渋谷からは、東口駅前「宮益坂下」交差点渡って坂を上がり、
郵便局を過ぎて、スターバックスが見えたら、右折して、しばらく行くと、
1階が食べ物やさんの「パル青山ビル」の5階です。
帰りは、表参道駅まで戻ったので、両駅から徒歩10分くらいですね。

今年、3月に取材した、銀座のミレージャギャラリーさんの『We Love Cats展』
で、初めてお会いした下島みちこさんが、「猫楽百貨(ネコラクヒャッカ)」
に参加されるとお聞きし、あの、猫ひろしも買い物に訪れた!という、
猫をテーマにしたグループ展ということで、最終日前日に滑り込みで
行ってきた次第です。急遽、思いつきで行ったので、当然、下島さんには
お会いできなかったのですが、当日いらしてた作家さんに、
とてもよくして頂いて、まったりとしてきました♪

おそるおそるドアを開けると、入り口は細くて、下に石がちりばめられていて、
途中から板張り。奥をのぞくと明かりがまぶしくてドキドキしましたが、
中に入ると、普通のマンションの一室みたいな、安堵感がありました。

中央にテーブルがあって、展示されています。こちらは、「吉猫堂」さん。
粘土とちりめんを使って、ミニチュア猫を製作。
バケツやマグカップに入った「バケツ猫」「マグ猫」が並んでいました。
シェイク猫に、ジュース猫・・・見るからに、美味しそうでした*

●吉猫堂さん「バケツ猫」http://www.dasypozi.net/baketsuneko/

ぬいぐるみです。かっ・・・かわいい!!一瞬、目が止まりました。
触りたい・・・衝動を抑えましたw多分、触ったら、ほわほわで、
欲しくなるだろうなと(><)こちらは、「DasyPozi (デイジーポージィ) 」さん。
オリジナルぬいぐるみ「RagBaby」を中心に制作されているそうです。

●「RagBaby」http://www.dasypozi.net/ragbaby/

こちらは、「馨歩 (ケイホ) 」さん。豆本、陶器などが展示されてました。

飾られている棚と雰囲気があっていて、和空間。猫の花瓶がすてきです~。

「鈴にゃ」という、振ると、ころころと鳴る猫ちゃんがいて、
どの子も手作りいってんもの。のどを鳴らす猫のイメージだそうです。
りん♪とか、きん☆という音ではなく、ほんとに「ころころ」。可愛かったですよ。
でも、見てすぐに「自分に似てる」とピン♪ときた箸置きを購入☆

ふっふっふ・・・♪自分でも、ちょ~気に入っています♪
馨歩さん、ありがとうございました~♪

●馨歩さん「盆猫」http://homepage2.nifty.com/bon-neko/

こちらは、この日、会場にいらして、いろいろとご親切に説明下さり、
お茶を入れてくださった作家さん、「扉や」の「西イズミさん」の作品です。
西さん、いろいろと有難うございました♪
手ぬぐいや、豆本、マトリーショカ、張り子の招き猫、
駄菓子やさんにあるような瓶に入った「点取り占い」がありました。
(これ・・帰宅してから気がつきました。やればよかった・・ガーンです。。)

豆本は、絵本・漫画・短編読み物・版画集などジャンルの異なる7冊を刊行。
2005年から活動を開始、創作豆本の即売会、「まめまつり」などで活動中。
「扉や」のHPで、豆本やてぬぐいが買えます。是非どうぞ!

●西イズミさん「豆本の扉や」http://www.tobiraya.net/

一番奥は、男性お2人がTシャツを販売されていました。
実は、わたくし、この日先に行ってきた取材(ファッションスタイル画を
描かれる森本美由紀さん)で思ったのです。
今まで、お洒落や洋服に興味が無く、どうやって洋服が作られるのか、
どんなふうに皆さんが作っているのか、知りたいとも思いませんでしたし、
洋服を作る人の気持ちというものも、気にしたことがありませんでした。
洋服を作ってる作家さんとの出会いも今までありませんでしたし。
でも、洋服も、作品なんだなということに、ちょっとだけ気がついたんですよね。
人が人のために作って、人が着ることで生きてくるもので、
人も、洋服によっていろいろな気持ちを味わえて楽しめるんだということに。

今回、初めて、「男性の方が猫のTシャツを作ってる。」と聞き、
「へえ~♪」と、凄く新鮮な気持ちになり、
「Tシャツ賛歌」の店長の寺田さんにお話、伺ってきました。
素朴な質問ですみません。どうやって作ってるんですか?とお聞きしたところ、
問屋さんで布を仕入れて、自分達でデザインして、
印刷やさんにプリントをお願いする。という流れなんだそうです。
へえ~☆目がらんらんです。

2006年より活動を開始し、Tシャツや、トートバック、パーカーなど
猫をメインに、着た人が楽しくなるような、それを見た人も嬉しくなるような、
「みんなが、ちょっぴり楽しくなるよう」に、願いをこめて作られているそうです。
へえ~☆そうなんだ~☆星みっつです!(笑)
思うに、がっつり、たっぷりは、その時はいいけど、あきるんですよね。
充分過ぎちゃって。贅沢なんですけど。
「ちょっぴり」っていうのが、いいですね。
身の丈にあった、身近なしあわせをかみしめるというかね。

おススメは、この「あいらぶにくきゅー」Tシャツ。ハートに肉球。
Qの尻尾がくるりんちょ。いいですねえ♪

こちらは、今回の猫楽百貨ように作られたTシャツ。

お2人が着ていたのも、もちろん、ご自分達の作品!
あいらぶにくきゅーの長袖、黒色バージョン。
背中に踏まれた後。これはこれで嬉しい(笑)
このシリーズは是非、お子さんサイズが欲しいですね。
(と、サイトを見たら、ちゃんとキッズサイズありました!さすがw)

これは「ぽえぽえぽえ~」が脱力です。羽がハートマークなのもいいし
先割れスプーンを持って無表情で飛んでるのがいい*しかも、このクマちゃん、
着てる方に似てましたwオレンジ色もいいですが、青色もあったらいいですよね
と言うと「青ありますよ」と返ってきました。おお、ぬかりないですね*

こういうの見てたら、うちのきゃらくたぁ~のTシャツとかハンカチとか
作りたくなってきちゃったな~。お金貯めて、いつか作りたいです。
姪っ子に着せよう(笑)

Tシャツ賛歌さんによると、毎年春と秋に2日間、
日本全国から100ぐらいのブランドが集まって
2000種類を超すTシャツが展示即売される、
Tシャツに特化したブランド直販イベント「Tシャツラブサミット」
(九段下の科学技術館で開催)に参加されているそうです。
アイドルが来たり、お笑いライブ等イベントもありと盛り沢山。

なんだか、そんなことに行ったら、すごい熱気でしょうね。
で、いろんなデザインが見れて嬉しいやら刺激やら悔しいやらで熱くなりそう!
Tシャツ賛歌さん、ぜひぜひ、息のなが~い活動をお願いしますよ!

最後に店長寺田さんより「1周年記念でバースデーというTシャツがでます。
楽しみにサイトをチェックしてくださいね!」というメッセージを頂戴しました。

皆さんも、是非、Tシャツ賛歌さんのサイト、ご覧になって下さいね!

●「Tシャツ賛歌」http://www.tshirts-sanka.com/

さて!今回のメインイベントです!下島みちこさんの絵を見て行きましょう~☆

「こかげ」 黒猫が・・くびをかしげてる黒猫ちゃんが・・・可愛い~!
お目目も青くて、ちゅぶらにゃひとみ~♪(もう壊れてきました*)

「月影猫」 左の青い猫が「ゴロ」右の紫の猫が「クロ」。
下島さんの絵本「かいぶつのなまえ」に登場する2匹です。
月と猫と聞いただけでも好きなのに、青色と紫色が好きなわたし。
好きにならないわけがない!

「天使ねこのフルート」 天使の猫が奏でるフルート。
淡いピンクにうっとり~♪額に楽譜が!こってますね。

「夕暮れの音色」 夕暮れにチェロの響きが秋らしい~。
こちらは、チョコレート色の額に楽譜が施されてます。

「星空のヴァイオリニスト」 幻想的で優雅です~*
ちゃんとタキシード(?)を着て。虹も舞う星空が
キラキラしてて。オーロラちっく。額には、青い楽譜ですね。

ポストカードや、レターセット、ストラップもありました。

「おんぷの森へおさんぽ」 こっこれ、好きです~!可愛い♪
森が音符なんですよ♪クロちゃんの表情も、ほよっとしてて可愛い♪
手に持ってるのは、お土産かしら?w

「クロのヴァイオリン」 これも好きです!!ちゃんと窓にタキシードが
かかってて、植物がお魚型で虹色だし、ピアノの鍵盤の色も虹色♪
いっしょうけんめい、練習しているクロちゃん。可愛すぎるよ~*
下島さんといえば、銀座ではじめてお会いしたグループ展の
オープニングコンサートでバイオリン演奏された姿が印象に残ってます。
こんなかんじで、真面目に練習してるのかなーと思っちゃいました。
やっぱり、とってもお好きなんですね、バイオリンが。

「ヴァイオリン虫」 こちらは、しっとりと。額の楽譜は緑ですよ♪
下島さんは、絵もお好きなのは勿論ですが、バイオリン演奏も大好きな
ご様子。バイオリン演奏可能な、個展ができるギャラリーやカフェをお探しで、
何人かの作家さんとのグループ展なども考え中のようです。
この記事を読んで、同じような、なにか「お♪」と思われた作家さんや
演奏される方、ギャラリーさんなどいらっしゃいましたら、
お気軽にご連絡をいただけると嬉しいです。

下島さんの絵本「かいぶつのなまえ」。今度、10/26(金)から
11/14(水)まで、神奈川県横浜市の「風丸ファクトリー」さんの
「風丸文庫絵本展」に参加されるそうです。こちらも、興味がある方、
是非、お立ち寄り下さい♪ 詳しくは→ クラフト縁 にて

何気に、この、よだれをたらしてる絵も、可愛くて笑っちゃいます♪
音楽の秋、美術の秋、文学の秋、食欲の秋ですね*
下島みちこさん、今回はお会いできませんでしたが、素敵な作品を
たくさん見れて嬉しかったです♪疲れも吹っ飛びました。
ありがとうございました!(^0^)/☆

●下島みちこさん「猫色アートBOX」http://www16.ocn.ne.jp/~nnartbox/

最後は、この日、いらっしゃっていた、堀口よう子さんの絵です。
なんとも、変ってるな~と吸い寄せられる絵で、

こちらなどは、壁(?)の質感、塀(?)のひし型の穴など
細かい部分ですが、気になって気になって仕方がありません*
白い鋭利なさんかくさんかくも、ひきつけられます。

堀口さんによると、パネルにアクリルガッシュで描いているそうです。
絵の具を使い始めて12、3年になり、99年に初めてのグループ展、
07年初個展を開催されたそうです。次の個展などはまだ未定だとか。

「最初に塗った所をカッターで切り取って削って色を出すんです。
 下地をたっぷりのせてるので、厚みがめくれるんです。
 いくらでも、触って大丈夫ですよ」
と言われ、びっくりしました!
お言葉に甘えて、触ってみましたが、ほんとにざらざら!

「なんでか、わざわざ、めんどくさいことをしてるんですが、
 めんどくさいことが好きみたいです」

と謎の微笑み。なんでこんなに、さらっとしてらっしゃるんだろ。
なんか面白いぞ!とっさに、今回の絵は猫に絡めてですけど、
もっと他の絵も見てみたいですねと言ったところ、
「あ!じゃあ、これ、どうぞ!」と個展のDMをプレゼントしてくださいました!
しかも6枚も!!えええ~!!いいんですかあああ~!!!
喜び舞い踊りましたよ~♪♪るるるのる~♪♪
ありがとうございま~す!ちてなコレクションでもご紹介していますが、
こちらにも掲載しますね。以下、頂いた個展DMです♪

「ボウキャク」 ぽろぽろ落ちていく、零れていく、もしくは上がってゆく、
泡のような雫のような丸いもの。全体的に緑色の雰囲気。
首にある赤一点が生きている感じがします。
2007年4月に新潟県のギャラリー6坪さんで開催された
「堀口よう子 初個展」のときのDMだそうです。

「SOCO」 こちらは2007年作。なんともいえないですねえ。
上から子供たちが何かを見下ろしているのでしょうか。
いろんな意味にとれそうです。この緑の雰囲気が・・・。

「ミチ」 2007年5月に開催された、渋谷ダブルハピネスギャラリーさんでの、
初個展「ホリロー展」のときのDM。同じ年に一ヶ月違いで、
新潟と東京で初個展をしてたんですねえ。びっくりです。
雲のようなものが立ち込める中、ただひたすら、てくてくと歩く。青と緑と白。

「ニジ」 これもいいですねえ。緑色なんですけど、筆跡というか、
質感がざらざらしてるというか、つるつるすっきりじゃないんですよ。
廃墟の感じや、砂の混沌とした冷たさとか、雨上がりの空気の淀みなどの、
ごわついた感じが漂ってるんです。でも女の子が虹を見て
すっくとしてる姿がとても印象的です。

「ムコウ」 おもしろいですねえ。堀口さんの絵の題名はカタカナが続きます。
昔の銭湯にあるような富士山の絵を思い出してしまいました。
無機質に幾何学的に見えるぽこぽこした四角いモノが色をつけて、
遠くの富士山を眺めています。やはり、ぼこぼこした質感が
上や下のほうにあって。たまらないですねえ。

いや~突然はじめて行ったにもかかわらず、
堀口よう子さん、ほんとうにありがとうございました!

どこかで何時か個展をされるときは、ご連絡ください(^0^)/☆
この目で是非、原画を見たいです♪

下島みちこさんの絵が見たくて、飛び入りで行ってきた
「猫楽百貨」でしたが、予想以上に楽しかったです!
とくに、当日お話しをお聞かせ頂いた、扉やの西イズミさん、
Tシャツ賛歌さん、堀口よう子さん、どうもありがとうございました!
またどこかでお会いできますように!ご活躍応援していま~す☆

★ダブルハピネスギャラリー
  http://www.dekirukana.info/
  〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-5-9パル 青山ビル5階
  JR渋谷駅(東口)/地下鉄表参道駅 
  各駅から徒歩10分。青山通りに面したスターバックスの
  横を入って1分ほど直進。パル青山ビル5階

●西イズミさん 「豆本の扉や」

「Tシャツ賛歌」

●吉猫堂さん 「バケツ猫」

「RagBaby」

●馨歩さん 「盆猫」

●下島みちこさん 「猫色アートBOX」



「The Look of Love 森本美由紀スタイル画展」に行ってきました

10/19/2007

9月に取材した、かぶらぎみなこさんが参加された、
「SHIMOKITA STYLE Exihibition*2」ですが、このとき、
パレットクラブ・スクールの講師の森本美由紀さんが声をかけて
集まったイラストレーター8人でのグループ展だ、ということは、
かぶらぎさんから、お聞きしていました。

当日、会場で、森本さんに初めてお会いしご挨拶したのですが
「六本木で新しくギャラリーがOPENして、そこで個展するから、
 絶対きてくださいね」とDMを頂戴しました。
そのとき、わたしだけでなく、森本さんのお知りあいの方数人、
いらっしゃってたと思うんですが、目の前にいた女性を
ギャラリーの方だと思っていました。
帰宅後、クラフト縁で個展情報をご紹介し、
六本木のGALLERY TOKYO BAMBOOさんにメールを送りました。
すると、ご丁寧なお返事が来ました。頭の中で、あの、
目の前にいたギャラリーの方であろう女性の顔が浮かび、
「これはいかないとまずいかな」と思いました*

その後、かぶらぎさんや、猫の額さんなどでお知り合いになった、
作家さん数人から、森本さんのお話を聞くことが続きました。

わたしは、な~んにも知らないでいたのですが、
●森本美由紀さんは、実はイラスト界の大御所である。
●特にセツ・モードセミナーではカリスマ的な人気である。
●セツ・モードセミナー、パレット・スクールで講師として、
授業を受けた作家さんによると、デパートで使われるファッションイラストを
描いていて、他にもいろいろなグッズに使われたりしている。

ということで、知らないのはわたしだけ??なんだか凄い方なの??
「行きたいけど、行かれないから、是非行ってきて、
 取材レポで見せて下さい。楽しみにしています!」
と、ある作家さんに言われたこともあり、
六本木なんて大都会に、初めて行ってまいりました!!

さて、これを読んでる方で
「セツって何?パレットって何?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
ネットで調べてみたところ、
「セツ」=「セツ・モードセミナー」http://www.setsu-mode.com/
長沢節(ながさわせつ・1917-1999)さんという方が創設者で、
「みんなが楽しく、本当の絵の勉強ができる独特の場、
貧しい画学生でも気兼ねなく学べる場ーそんな場を作りたい
という願いを実現した」のが、セツ・モードセミナーだそうです。
スタイル画を勉強する為に、服飾の学校や美大、美術学校を
卒業した人が入学することも多いようです。
卒業生の中から、たくさんの、イラストレーター、広告、出版、ファッション、
写真家、俳優、モデル、美術に携わる方が世に出て活躍されています。
(わたしが知ってるのは、ペーター佐藤さん、葉詳明さん、安野モヨコさん、
料理研究家のケンタロウさんくらいですが、他にもたっっくさん。)

そして、「パレット」=「パレットクラブスクール」http://www.pale.tv/
こちらは、イラストレーター、デザイナー、編集者など各界のプロ、
第一線で活躍中のたくさんのクリエイターから、直接学ぶことができる、
アドバイスや講評、指摘などを頂ける、非常に貴重な授業内容のようです。
これからプロをめざす方々を応援し、フリーランスの方を育成するスクールです。

わたし自身のことですが、大人になって、上京してから初めてできた、
絵を描くお友達が、セツに行っていた方でした。
在学中に描いたという絵を見せてもらいながら、どんなに楽しかったか、
また、絵が描ける様になるまで苦労もしたし努力もしたけど
生きる目標が見つかってよかったと話すお友達を見て、とても憧れました。
わたしは、お友達の絵がとてもいいと思っていたので
描き続けることを応援していたのですが、ご事情があって違う道に行きました。
もしかして、絵を描き続ける事って、実はとっても大変な事なのかな?
そんな、とっても大変な、普通の人には手が届かない、
プロとしての第一線で活躍されている森本美由紀さん。
みなさんから「先生」「先生」と呼ばれている森本さん。

そして、なにをかくそう、わたくし、ファッション関係って興味ありません。
デザイナーさんが描くような、すらっとしたモデルさんの絵、
スタイル画というんでしょうか?そういうものに興味が無いわたしが、
森本さんの個展を見てどう思うんだろうか。
少し、ざわざわしたものもありましたが、せっかくの機会ですから、
是非原画を見てこよう!行ってから考えれば良いや!
こうして、ギャラリーへ向ったのでした。

六本木、はじめての土地です。六本木は、外国人が多い、大使館が多い、
企業が多い、森ビルがあるくらいの情報しか知りませんでしたので、
自分には縁がないと思っていた六本木にギャラリー鑑賞で来るとは、
びっくりです。とはいえ、銀座、下北沢、六本木と取材で来ていますので、
少しは慣れてきたかな。と思っていましたが、甘かった。
地下鉄を乗り継いで大いに迷子なりまくり。

へろへろになって着きました。GALLERY TOKYO BAMBOOさん。
1階は「Biscuit」という雑貨屋さん。2階がギャラリーになっています。
「こんにちは~・・・」と入ると、真っ白い壁、眩しい光の中で
女性が数人集まって、楽しそうにご歓談されています。
カメラマンさんみたいな男性もいらっしゃいました。
大汗かきまくりで、田舎から土つけたまま出てきたじゃが芋のような
わたしにとって、その「都会の綺麗な人たちが集まって楽しそうに
お喋りしているときに出るオーラ」は、眩しすぎました。
とたんに恥ずかしくなり帰りたくなってしまいました。

でも、ギャラリーの方が声をかけて下さって、救われました。
なんとか、ご挨拶をして、お名刺をお渡しできました。
でもギャラリーの方は男性でした。あれ?女性だとばかり思っていたのに?

そこで、後ろを振り向くと、女性の方が
「お会いしましたよね?かぶらぎさんの・・・」と
声をかけてくださったので、
「ああ、どうも、あのときはありがとうございました」とご挨拶。
すっかり、ギャラリーの女性の方だと思い込んだまま
(なんか顔が違うなとは思ったのですが・・・)

「あ、お名刺を・・・」
「あ、わたし、引っ越すから、名刺無いのよね、ごめんなさいね」
と言われたときに、
あれっ?!もしかして・・・!?

「えっ?!森本・・・森・・・森本美由紀・・さん・・・ですか?!」
たどたどしくも、お伺いすると
「そうですよ」
「きゃ~!!ごめんなさい!ギャラリーの方かと思ってました!!」

その時、周りにいた綺麗な方たちが皆さん、どっと大爆笑されました。
こんなに目の前にいるのに、本人に気がつかないってどういうことよ?です。
再び、さーっと汗が出ましたよ。冷や汗ですね。
足が地に着かないってこのことをいうんでしょうか。
やばすぎて、ふわふわです(><)
前にお会いした時と髪型が違うから、全然気がつきませんでした。
ほんとうに失礼致しました。ごめんなさい!

ひたすら平謝りをして、とにかく、お名刺をお渡しし、ご挨拶を済ませ、
展示されている絵を見ていきました。

この、すっとぼけ大ポカをやったせいで、肩の力が抜けたのか、
いつもの調子で観賞することができました。

絵を見ると、とてもスタイルの良い、細い華奢な女性ばかりです。
お洒落な洋服を着て、お洒落なポーズをとっています。
なんでこんなに細くて綺麗な女性ばかりなんだろう?
本人が綺麗でスタイルがいいからか、
よっぽど、モデルがいいからか??と謎の気分でいると、
この日、Nickeyさんという、モデルさんがいらっしゃっていて、
ジュースやお菓子を出してくださいました。

この、Nickeyさんが、実際の絵のモデルをされている方だと
お聞きし、びっくりしました!とても綺麗な方なんですよ!
お人形さんみたいに、すらっとした長身で手も足も長くて
お肌もつるつる、お化粧も綺麗で、お目目ぱっちりこ、
お洋服も可愛くて、スタイルよくって、髪の毛もつやつや。
歩くそばから、自然に蝶々が飛んで舞うような、もう世俗を超えてます!
「すごく、きれいですー!!」とたまげていると、
大きなお目目をさらに大きくして恥ずかしそうに笑ってらっしゃいました。
いやはや、こんなにお美しい女性を間近に見たのは初めてだったので
興奮しましたよ。同じ人間でも、こうも違うものかと・・・・。

森本さんのお話では、いいモデルさんがいるよと紹介され、
Nickeyさんとお会いし7年になるそうです。その間、ずっと、
モデルとしてデッサンし、イラストを起されてきたそうです。

7年?!わたしは、その長さを聞いてびっくりしました。
7年なんていったら、18歳か19歳からだったとしても
じゅうぶんに20代中盤になるし、
20代中ばならば30代になってしまう。
10代から20代、20代から30代へと女性の体は
確実に変貌していくと思うのですが、そういう変化は関係ないのかな。
それとも、Nickeyさんが7年前から、7年経っても、
ずっと変らない「美しさ」を保っているから、
描き続けられるということなのか?!

喉元まででかかった質問ですが、出す必要は無くなりました。

「Nickeyさんはね、いつも好きな服を着てくれるの。
 いろんな服で。ポーズをとれば、足が綺麗でね。
 筋肉が程よくついててポーズも綺麗。
 だから、デッサンのほうが描きやすいの」

と、今さっき描いたというデッサンを見せて下さいました。
デッサンしたものを元にして、イラストを起すようですが、
見たまま描いたデッサンでじゅうぶん、ばっちり作品になる。
森本さんにとって、Nickeyさんというモデルさんの存在は
7年という月日の長さなぞ、微塵も感じさせない、
「次はどんな服を着てくるんだろう」
「次はどんなスタイルでくるかしら」
「次はどんなポーズかしら」
と毎回毎回、楽しみで、楽しくて、描きたくてしょうが無い、
といったご様子なのかな、と思いました。

Nickeyさんに
「7年も森本さんに描いて頂いて、どうですか?」とお伺いすると、

「先生に描いてもらうと、楽しいし、新鮮なんです。
 どんな仕上がりになるのか、とても楽しみですし、
 描いた絵を見せていただくたびに、
 こんなに可愛く描いてくれたんだって、とっても嬉しいんです。
 足とかも、すごく綺麗に描いてくださるから、
 それを見て、自分も、こういう人になりたいって
 もっと綺麗になろうって、いつも刺激をもらっています」

ほへ~。話を伺って、凄い相乗効果だなあと嬉しくなりました。
森本さんに綺麗に可愛く描いてもらえて嬉しいから、
ファッションやお洒落に磨きがかかる。
美しさを保つには、それ相応の人には言えない努力がおありでしょう。
その努力があるから、7年経っても、今現在も、きっとこれからも、
モデルとして美しいNickeyさんであり続けることができる。
そして、森本さんは、可愛い綺麗な洋服を纏い、女性としての
生まれ持った美しいラインを衰えることなく余すことなく出すことができる、
体で表現できるNickeyさんをモデルとして描くからこそ、
森本さんの中でも、いろいろな細胞の活性化、アイディアやひらめき、
楽しさ、嬉しさなどが沸き続け、描き続けることができる。

ファッションやスタイル画って、興味も無かったし、わからなくて、
難しそうと勝手に思い込んでいた部分がありました。
でも、そういうことなのかなって、すこしだけ、知ることができました。
自分が見て、綺麗で可愛くて素敵なものを描きたいっていう気持ち、
好きなものを、さらに可愛く、愛しさ満載で描きたい気持ち、
この素晴らしさ、誇れる良さ、知らせたい機能、
見てもらいたいセンス、触れて欲しいデザイン、手にとってもらいたい色、
着てもらいたいスタイルなど、手探りで紡いで形にして見せてくれるものが
ファッション、スタイル画なのかもしれません。

こちらのソファースペースでは、
「Tamachan the onion」のコーナーになっていました。
タマちゃんというのは、80年代出されていた雑誌「mc.Sister」
の読者ページの、とっても小さい欄に連載された漫画だそうです。

森本さんのお話では、原稿を渡す時、締め切りに遅れたお詫びに、
豆粒大の大きさの漫画を原稿袋にらくがきしたところ、
編集者の林新朗氏の目に留まったのがきっかけで、
読者ページに小さく連載が始まったそうです。
「タマちゃん」の名前は、編集部の矢崎由紀さんに
「このコはタマネギだからタマちゃんね」と命名されたそうです。
以後3年間、連載が続いた、このタマちゃん。

森本さんは、今でも少しでも空きがあると、
すぐにタマちゃんを描いているそうです。
昔描いたものも、全部切り取って、とっているそうです。
「これでお金もらえると思っていなかったら、原稿料頂くたびに、
 『タマちゃん貯金だ』って、貯金してました」と笑ってらっしゃいました。

タマちゃんのお話は、リズムというかテンポが不思議で、
貧乏のお話が多い(森本さん談)ですが、
きっと、読者の皆さんは、恋やファッションや・・・
という夢溢れる盛り沢山の情報に目を通した後に、この非現実的であり、
非常に現実的な可愛いタマちゃんの一風変ったリズムの漫画を見ることで、
実際の日常にある「くすっ♪」と笑える現実を体験できたのかもしれないな~
と思います。(わたしは、「mc.Sister」は全く見ていないので、想像です。)

このとき、「昔は、いろいろ描いてたのよ。なんでも描いてた」
中のほうも見せて下さいました。
「こういうのも描かれてたんですか?」
「そう。描いてくれって言われたものは、全部描いてた」

どんな絵でも描けちゃうんだ・・・。
さらっと言われた一言ですが、
さすがだなあ、それがプロなんだなあと、思いました。

原画の他に、マグカップや、手帳、ポストカード、カレンダー、
Tシャツもありました。白黒の原画を見ていたので、
このように色が着くととても新鮮に見えますね。
さて、今回の展示会で、
わたしがいいなあ♪と思った絵をご紹介していきますね♪

そのカレンダーや手帳、Tシャツの棚の上にあった、浴衣姿の3枚。
下北沢の「SHIMOKITA STYLE Exihibition*2」でも拝見しましたが、
左のうちわをお顔の前にかざしているのは、初めて見ました。
なんだか、照れているようで、かわいい仕草です。

左側の贅沢チェアー(?)に座ってる女の子、飄々とした感じに目が釘付け*
右側、香水でしょうか?ぱふっといい香りがしそうな絵ですね*

左は、オードリーヘップバーンみたい?左下から見上げられてるような。
スカーフのなびきとスカートと足の位置が素敵。
このあと映画の1シーンみたいに台詞がでてきそうですね。
右のグラスを持ってる女性は、ついつい、絞り込まれたウェストで
目がとまっちゃいます。腕、肘が強い感じがしますね~。

モデルのNickeyさんは、洋服に合わせて立ち居地や足の組み方など
自然にポーズをとっているんだから、すごいですよねえ。
足が長くてお尻もしゅっとしてるから、振り向きざまがカッコいいです!
髪の毛のふくらみなんかも動きがあって可愛いですねえ。

この、左側の洋服はどんなんなってるんだろう!すごく気になる!
さすがに、このお洋服は、Nickeyさんの私服ではないそうです*
右側のドレス(?)も、実物をみてみたいです。背中の明き具合が綺麗で、
ほれぼれします~。腰に当ててる腕もいいですね。

なんとなく007のイメージ?
下のピアノと、まっすぐに曲げられた膝がかっこいい~。
これって実際にピアノの上に乗ったのかなとドキドキ・・・*

左側。あああ~こういう人、いそうですね!黒い長いブーツの足先が
きっちり上を向いてて。黒いミニスカートが可愛い!
なんか・・・・若い頃のアンルイスとか似合いそうじゃありません?
腰に手を当ててるところや、ばさばさした黒い髪の毛もかっこいい。

右の白いコート姿のご婦人も、こういう方、いそうですよね?
黒い手袋が細くて品がよろしくて。おでこが賢そう♪

あああ~こちらも、可愛い!黒いワンピースと白いワンピース。
黒いワンピースのほうは、わきの下、腕、肘がお綺麗で、うっとり。
髪の毛のふわっと動いた感じもすてき。
サンダル(ミュールというのか??)からちょっとかかとが
上がってるところも可愛いですね*

右の白いワンピースのほうは、サンダルを脱いでいます。
これから脱いで試着でもするところかな?(妄想膨らみ過ぎか?)
髪の毛のストレートな感じが、動と静でいうと静でしょうか。
髪の毛の動きって、とっても大事なんだなあというのが、わかります。

う~ん!大地真央?!(がしそうなイメージ)
耳のイヤリングと、首のネックレス、さぞかしゴージャスなんだろうなと
思ってしまいます!持ってるのは煙草?葉巻?よくわかりませんが
なにやらたくらみげ(?)な感じも、かっこいいです。

左がわ。こちらも、街にいそうですね!
真正面で、この黒髪、かっこいいな~。なんか・・・昔の竹内まりやみたい?
(なんか、イメージが古くてすみません;)足元のワンちゃんも可愛い☆
右側、黒いブーツが光を浴びて白くなってます。
見てると、線を全部描かれてないんですよね。ところどころ、無かったりする。
でもそこがまたいいんでしょうね。あと、白いミニスカートの2本のシワ。
この2本があるだけで凄く体重移動してます!という感じが出てて
いいですねえ~*

あああ~♪この2点も可愛いです~♪右側は、DMにもなりましたね!
このハート型みたいなお尻が可愛くて可愛くて。猫がすりすりしてるのも
気持ちわかります♪(って、目線が親父でしょうか。)
手首から下がってる、点々の鎖が、また凄く可愛いんですよねえ~。
左側の絵は、座ってるところですね。わたし、この絵を最初一目見たとき
「ああ、一番好きかも」と思い、
Nickeyさんにお伝えしようかと思ったくらいでした。
なんか、なんとなく、素の部分も出てるんじゃないのかなと
勝手にそう思っただけなんですけどね。

これはすごいですね!下から写してるので、怖い表情に見えてしまいますが、
この、体の線の無さ!それでも、ちゃんと肩や腕や肘やらが、
ちゃんと見えてくるから不思議です。暫く立ちつくして見てしまいました。

小学校の時に、先生に言われた好きな言葉があります。
「本を読むときは、行間を読む。
 文字が書いていない空白の行間にこそ、大事なことが書いてある。
 いつも、この物語は、作者は何を言いたいんだろう、
 主題はなんだろうと考えて読んでいくと、自然と見えてくる」という言葉。
子供心に「ほんまかいな」と驚きつつも、
きっとそうかもしれないと漠然と思ってきました。
大人になって、漫画も本も、台詞が多いものが増えてきました。
漫画は、台詞以外に、文字で説明する部分も随分増えたように思います。
テレビは目で見て耳で聞こえるのに、テロップが丁寧に一字一句流れています。

美術では、勉強として、デッサンを学び、風景画や、人物画、
静物画など写実の技術を学んでいくんだと思うんですが、
ある程度まで綿密に精巧にそっくりそのまま描けるようになったら、
すべてを全部ありのままに描くという作業の次は何処へ行くのでしょう。

表現する人は、それぞれ考え方や方法も様々でしょうから、
答えはひとつではないでしょう。どこをどう抽出するか。
とらえ方、見せ方、取捨選択するのは、本人次第で、
もうこれは経験と積み重ねと自分の野生の感なんでしょうね。

冬は寒い。寒いのに女性はミニスカートなんですよね。
ブーツを履いて厚手のタイツをはいていたとしても。
締まった黒いコートの裾や手首が白いほわほわ。雪兎みたいです。

う~ん。すごくいいですねー。流れるような、止まったような視線。
ずっと見てきましたが、森本さんは、お顔も、お目目とか、
とっても綺麗なんですよね。唇も艶やかなんだろうなって感じます。
こんくらいに、ばっちりアイメイクとか決められたら、
さぞや気持ちよかろうにと思います。

はい、今回いちばん「おおお~♪」と思ったのは、こちらです☆
かっこいい~!二の腕ほっそーーい!(喜*)
涼しげな目、流れる髪と、舞う、首に巻いてるふわふわのなにか。
(こういうの、なんていうんでしょうね??ショール?)
ウエスト、腰のラインですね。ぷりっとしたお尻。
かっこいい!いってらっしゃ~い!颯爽とした爽快感に万歳です*

いや~こうして見てみると、
「女性って、綺麗なんだなあ」と今更ながらに思いました。

森本さんは、これくらいの数の原画を展示するのは10年ぶりだそうです。
今後は、随分西の地域にお引越しなさるそうですが、
活動はどうされるんですか?とお聞きすると、

「今まで、東京にいたけど、東京から京都にデッサンに行ったりして、
 気分転換になって凄く楽しかったの。だから、引っ越しても、
 1年に10何回、東京にパレットスクールの授業などで来るから、
 そのたびに好きなデッサンができるから、
 リフレッシュできて、ちょうどいいの」
と、全然苦にならない、逆に楽しみというお話でした。

「じゃあ、会おうと思えば、またお会いできますね?」
うんうん、と笑顔でうなずいてくださった森本さん。
この明るさはなんだろうと、ますます肩の力が抜けそうでした。

絵を見ている間、ずっとひっきりなしにお客様がいらっしゃってました。
皆さん、森本さんがいるとわかると嬉しそうにご挨拶し、談笑します。
きゃらきゃらきゃら♪とビー玉が鳴りあうみたいに、賑やかになります。
皆さんでソファーの前で雑誌を見たり、昔の絵を見ながらお話に花が咲く。
お話しするのが楽しくて止まらない、女子高生の集まりみたいな華やかさ。

このように、賑やかでお忙しそうだったこともあり、
今回、いろいろお伺いすることはしませんでした。でも、なんとなく、
森本さんは、女性を元気にさせる能力をお持ちの方なのかなっと思いました。

今回、初めて、ちゃんと森本美由紀さんの絵を見た、感想は、
女性として・・というか、生まれてきた自分にもっと
自信を持っていいのかなという前向きな気持ちになれました。

わたしは、自分の体、容姿にコンプレックスがあります。
そのため、ファッションに興味ありませんでした。
どんな洋服が似合うのかがわからないのです。イメージがわかない。
自分がどんな服を着たいのかもわからない。
ただ、流行ものの既成の服が似合わないことだけはわかる。
そのうちめんどくさくなって考えるのを辞めてしまい、
洋服に気を使うのは辞めてしまいました。
でもたまに思うのです。自分に似合う服が着たいと。
わたしに似合う、わたしらしい服ってなんだろうと。
そのためには、自分がどんな人間か知らなくてはなりません。
どんな体型で、どんな顔の形で、どんな色が似合って、
どんな形があうのか。自分から目をそらしていては
何もわかりません。わかりっこないのです。

自堕落な生活習慣を重ねているので、肥えてだぶついた体は自業自得です。
いきなり、わたしが、Nickeyさんのような、森本さんの絵のような
スタイルの良い女性になれることはまずありません。
そうではなくて、30数年生きてきた、今の現時点のわたしを受け入れること、
わたしなんて、センスもないし、お洒落じゃないし・・・と
自分で自分を捨てることなく、堂々と、センスが無いなら無いらしく、
わたしはわたし。残りの5,60年をどうやって楽しく有意義に生きていくか。
年は必ずとっていく。とったなりに、「今の自分が好き」って言える様な、
自分に生まれてきてよかったと思えるような、心の使いかた、
じぶんのからだへの気遣い方をしようと気がつきました。
じぶんのからだは、いつだって、尽くしてくれている。
そんな自分のからだを、もっと好きになろう、と。

GALLERY TOKYO BAMBOOさん、Nickeyさん、
森本美由紀さん、このたびは、どうもありがとうございました!
これからも、ご活躍、応援しています!
(実は、この日、このあと、渋谷にも行ってきました!続きは来週♪)

★森本美由紀
セツ・モードセミナー卒業。以後、フリーランスのイラストレーター。

エディトリアルを中心に、広告、CDジャケット、
ビデオ、DVD、ダイアリー、カレンダー等も手がける。

墨と筆のシンプルなドローイングで
普遍的な女性のスタイル画を描き続ける。
最近は、フランスやドイツの雑誌にもイラストを提供している。

作品集
「Systeme de la mode」「The look of love」
(ブルースインターアクションズ刊)


★GALLERY TOKYO BAMBOO
 http://www.biscuit.co.jp/bamboo.html
 東京都港区六本木7-4-14 乃木坂スタジオ2F
 TEL 03-3405-0556
 アクセスマップ
 http://www.biscuit.co.jp/bamboopage/map_j.html



おおやぎえいこさん「にゃーにゃー村便り2007」に行ってきました

10/12/2007

10月10日(水)、高円寺の猫の額さんで開催された、
おおやぎえいこさんの個展「にゃーにゃー村便り2007」を見て来ました!

おおやぎさんは、2月に開催された、
和猫絵巻~ひなまつり五人展~」の時に初めてお会いし、
取材させて頂いたのですが、グループ展ではなく、
個展を見させて頂くのは、今回が初めてになります。

最終日だったので、おおやぎさんともお会いできました!
2年ぶりの個展ということもあってか、お客様がたくさん、
次から次へといらっしゃって、売約済みの作品もとっても多かったです。
主に、和風人形と、昔の風景の絵、歌舞伎モチーフ絵、
ロックレコードジャケットパロディ絵とありました。
まずは、和風人形から見て行きましょう~♪

ずら~っと、お人形が勢ぞろい!どの子から見ていこうか、
どこから写真を撮ろうか、悩みました*

こちら、着物がとっても素敵で、座布団の柄も畳の縁も、しぶい!
壁の、少しだけ四角い砂壁(?)部分の凸凹加減がいいです*

右「市松招き猫・黄」。左「夕涼み」
涼んでる様子が、よくでてますね~。青い柄の着物、蚊取り線香と、
木の椅子もいいし、下の黒い台が更に涼しい感じがします。

手前左、天ぷらうどんが美味しそう!奥の「晩酌」仲睦まじいです♪
右奥「とんぼとり」は、鼻の脇の大きなホクロみたいな黒ぶちが可愛いです♪

左「汽車ぽっぽ」。さすがに車輪は動かないそうですw

左手前「絵本」着物姿で、うつ伏せで絵本を見てるのが、とっても可愛い♪
右手前、「お寿司」はお寿司がほんとに美味しそう♪
そして黒地に柄物の着物が可愛いです。
奥は、左から「ほおずき」「のんべぇ」「朝顔」
ほおずきは、青いリボンが可愛いですし、朝顔は花が青くて
着物が白地に赤い柄ではいからさんみたい。
動作と季節ものと、着物の色柄と、下の台
(丸い木だったり、座布団だったり、畳の縁の柄も!)など
それぞれ主題に合わせて違うから、凄いな~と感心します。
「のんべぇ」は着物の柄がしぶいのと、青いお酒の瓶が気になります♪
ここだけの話、日本酒、焼酎のびんのデザインが気になる、好きなのですよw

左「お寿司-茶トラ」。右「ビールに冷奴」
左の茶トラちゃんの、今まさに食べようとしている、うつむき加減
(左手とか)が絶妙ですね♪右は、ビールも可愛いですが、
冷奴が、とってもそれらしい♪こちらの冷奴は、消しゴムだそうです♪

右側「煙官」粋な体勢がいなせだね(?)煙をくゆらせてそうです。
後ろの砂壁(?)と、丸い窓が感じでてます!細かい!

かんざしが可愛い、お姫さま。インパクトあります。
手前の、「はいこ」は意味を聞くの忘れました。方言かな?

左「カステラ」は、化粧のパフだそうです!美味しそう♪
右「お茶」着物も、お茶に合いそうな新緑柄で目にも優しいですが、
お茶が・・・ほんとに、お茶みたいです!!この光はなんですか~♪

右手前「ちらし寿司」。左手前「非牡丹博徒」。腕の刺青が可愛いで~す!
奥の、茶色の着物で、七輪でなにか焼いてる(?)子も、気になるな~*
なんかこう、晩酌とか、お酒飲んでる親父風というのが好きみたいです(笑)

はい、今回、一番気に入ったのは、こちら♪
右の「祝太刀」で~す!しぶい!かっこいい!ぱちぱちぱち☆
しかし何故、「売約済み」の赤丸がついていないのか、激しく不思議です~?
さて、和風人形をご堪能頂いた後は、思わず頬がゆるんでしまうような、
可愛くて懐かしい、昔の風景の絵の世界へご案内いたしま~す♪

左「雪の夜」。右「市松猫」
左の絵は、思わず、自分も「うわ~雪だぁ~♪」と嬉しくなってきます!
外の雪だるまも猫ですが、ガラスの指で描いただろう絵が、
ねずみ?ねこ?みたいなのが面白いです。

左「夏休み」。右「フラフープ」
夏休みのほうは、地面に映る日陰で、夏の日差しと、
彼らの元気いっぱい、地面を駆ける様子を感じます。
よくみると、フェンス越しの下側の草や右側の光に当たった、
青々とした葉っぱなど、さすがよく描けてるな~たじたじです。

左「だっこちゃん」。右「ホッピング」
う~ん、2つとも、わたしの子供時代に流行ったものですよ!
懐かしい~♪抱っこちゃんが、猫みたいなのが、きゅ~とです♪

左「子猫とうりぼう」。右「みどりのおばさん」凧揚げしてる子猫と
うりぼうも可愛いですが、「ハイマウス」「オロニャイン」の看板が☆
昔の木造の壁の風合いがいいですね~。

「みどりのおばさん」では、初めて、
アスファルト+横断歩道を描かれたそうです。
「えっ?!アスファルトや横断歩道って初めてなんですか?!」
と、びっくりすると、
「今までは、にゃーにゃー村には
 車がほとんど通っていないということにしたかったのですが、
 最近そのことで描くモチーフが限定されてきてしまったモノで、
 今後は今までよりももう少し時代背景を現代に近づけたいと思い、
 今回の個展で『にゃーにゃー村ちょこっと近代化宣言』をしました」

なるほど~。言われるまで、気がつきませんでした!
横断歩道も、見守ってくれるおばさんがいれば、安心ですね☆

おおやぎさんにお聞きしたところ、
「描きたいと思ったものがあったら、まず、資料を探す、次に取材をする。
 ありえない形で描きたくないんです。わざとらしくなりますからね。
 木目のもの、畳は楽しくて描くのが大好きです。
 木の根元や、港町の木の感じなど、観察するのが大好きです。
 意識しないと、木目などは、みんな同じ調子になってしまいますので、
 なるべく、取材して、実際に行って見て描いていこうと思っています」

「左の『ジャージャー橋』と、『みどりのおばさん』は千葉県の佐原市。
 右の『かくれんぼ』は、茨城県常陸太田市にある佐竹寺です。
 実際に行くと、お地蔵さんがたくさん並んでいるのですが、
 そちらは描かず、明るく猫達を遊ばせました。
 自分で、この場所で、猫がどんなふうに暮らしているか、
 イメージして、楽しんでいる様子を描きたいんです」

「左の『ポスト』は千葉県佐原市、
 右の『校庭でスケート』は、茨城県大子町にある、古い校舎です。
 行った時は雪は降っていなかったんですが、
 絵の特権は、好きに、季節を変えられることですね」

古い校舎に雪が降り、おおやぎさんの絵の中で、子猫(こども)たちが
集まって、楽しそうにスケートをしています。賑やかな声が聞こえてきそう。
『ポスト』では、ちいさい子を、よっこいしょと抱っこして
 ポストに投函させ、「おじいちゃんに届くかな~」とでも言っているような、
 微笑ましい瞬間です。古い懐かしい昭和のかおりがする風景の中で
おおやぎさんの描く、猫ちゃんたちは、生き生きと「今」を生きているようです。

はい、今回、わたしが一番好きなのは、こちらの絵で~す♪
「初めてのこどもの日」という題名。鎧兜がかっこいいのと、
部屋の畳が本物みたい!!そして、頭に被る、新聞紙で作った、兜。
姪っ子が生まれたばかりのせいか、子供の絵につい目が行ってしまいます。
男の子生まれたら、この絵を贈りたいわ~♪♪

さてさて、次は、歌舞伎モチーフシリーズです。

来て、暫くひととおり写真を撮り終わった頃、
いらっしゃってたお客様が「もう撮影終りましたか?」
とお買い上げの絵を準備してお持ち帰りになるところでした!
「よかったわ、写真間に合って」とお客様。
いえいえ~なんだか、お待たせしてしまったようで、恐縮です。。
今まさに、展示されてる絵がはずされて、
お客様に手渡される瞬間!というのを目の当たりにしました!
思わず、ぱちぱちぱち・・・としてしまいました*

左「助六・揚巻」。右「妹背山・お三輪」。
全く、歌舞伎はわかりませんが、紺色の額でしまって、かっこいい